三木露風のことば(詩)(第2日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「野ばら 野ばら
蝦夷地の 野ばら
人こそ知らね
あふれ咲く
色もうるわし
野のうばら
蝦夷地の野ばら

野ばら 野ばら
かしこき野ばら
神の御旨をあやまたぬ
曠野の花に
知る教え
かしこき野ばら」

三木露風のことは、「三木露風のことば(詩)(第1日目)2023.6.27」をご覧下さい。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-06-27
露風は、1916年から1924年の間、北海道上磯町(現・北斗市)にある「厳律シトー会トラピスト修道院」で日本文学講師を務め、その間に洗礼を受けてカトリック教会の信徒となりました。1917年(大正6年)の7月、3度目のトラピスト修道院訪問の途中、函館で院長と出会って一緒に山を越えました。その折りに道端で見た野ばらのことを書いたのが、『賢き野ばら』の詩です。露風はこの詩を絵葉書に書いて山田耕筰に送り、山田耕筰が曲をつけて歌曲となりました。露風の『赤とんぼ』も山田耕筰が作曲していますね。同じく有名な歌曲です。ちなみに、この詩の野ばらとは、「ハマナス」のことです。

【人こそ知らね】
人に知られずという意味です。
【うばら】
イバラで、バラの古い名称です。
【神の御旨をあやまたぬ】
神のみ心に背かないという意味 
【曠野】
あらの・荒野のこと。
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