新約聖書:ローマの人々への手紙・第2章・第5〜第11節 [聖書]

「あなたは頑なで、心を改めようとせず、神の正しい裁きの現れる「怒りの日」のために、神の怒りを蓄えているのです。神は各々の行いに応じて報いをお与えになります。耐え忍んで善い業を行い、栄光と誉れと不滅とを求める者には永遠の命を与え、自己本位で真理に従わず、不義に従う者には、ユダヤ人わはじめとして、ギリシア人にも、苦難と難儀があり、すべて善を行う者には、ユダヤ人をはじめとして、ギリシア人にも栄光と誉れと平和とがあります。神は人を分け隔てなさいません。」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

「ローマの人々への手紙」は、新約聖書の一書で、使徒パウロが書いたとされる書簡(手紙)で、「ローマの信徒への手紙」とか「ローマ書(ロマ書)」などと呼ばれています。新約聖書中、パウロ本人によって書かれたものであるとみなされている7つの手紙の一つです。この聖句(イエス・キリストの言葉・聖書の言葉)にある「神の正しい裁きの現れる『怒りの日』」とは、イエス・キリストが、この世の終わりに再臨して<最後の審判>という神の厳しい裁きが行われる日のことを指して(意味して)います。

この言葉は重要です。
人間の救いに必要なものは、「救いにおける人間の行いも重視しなければならない。」、そして「神は、忍耐強く善を行う者には栄光と誉れと平和を与える。」とパウロは説いています。信仰という言葉だけでなく、善い行いを伴う信仰、すなわち善い行いを実践して初めて報われ、本当の信仰となるのです。善いことを行うということは隣人に対してということですが、救いを求める人はもちろんのこと、病気で弱っている人、貧困にあえいでいる人など、弱い立場にある人に対してということです。行いの伴う信仰ですね。
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