「聖ベルナルド修道院長教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日は、聖ベルナルド修道院長教会博士の記念日です。このブログの2018年8月20日に掲載したものを再度掲載いたします。
クレルヴォーのベルナルド(ベルナルドゥス又はベルナール:フランス・1090年~1153年)は、12世紀のフランス出身の神学者で、すぐれた説教家としても有名です。キリスト教カトリック教会とキリスト教聖公会の聖人で、33人の教会博士のうちの一人です。神学と霊的生活に関する多くの著作を残し、1153年8月20日に死去しました。今日8月20日が記念日となっています。

《聖ベルナルドの前に現れた聖母マリア》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品です。制作年は1504年から1507年で、フィレンツェ ウフィッツィ美術館に所蔵されています。左手に天使たちが無数に描かれ、天使達によってイエス様を抱いた聖母マリア様が中央に押し出されるような形になっています。画面の右側には、ひざまづく聖ベルナルド、そして黒い修道服の聖ベネデット、福音者聖ヨハネが立っています。
聖ベルナルド.jpg
フランスのフォンテーヌで、騎士テセランの子として生まれ、家族からは軍人になることを期待されていましたが、彼は修道院に入りたいと思い、1111年にシトー修道院に入りました。1115年に創設されたクレルヴォー修道院の院長に若いベルナルドが任命され、このことから彼は“クレルヴォーのベルナルド”と呼ばれることになりました。
ベルナルドは、聖性と自己節制の厳しさ、そして説教師としての優れた資質によって彼の名声は高まっていき、修道院には多くの人が集まりました。そして、その卓越した指導力と模範的行動(生活)によって修道士達を「完徳」に導いたそうです。教会の分裂が生じると、平和と一致を回復するため、ヨーロッパ中を巡り歩いて努力しました。
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