「十字架の聖テレサ・ベネディクタおとめ殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

「十字架の聖テレサ・ベネディクタおとめ殉教者」のお話し
今日8月9日は、十字架の聖テレサ・ベネディクタおとめ殉教者の任意の祝日です。本名は、エーディト・シュタイン(1891年~1942年8月9日)です。哲学者で、カトリック教会の修道会「カルメル会」の修道女です。修道名は「十字架の聖テレサ・ベネディクタ」です。
十字架の聖テレサ・ベネディクタおとめ殉教者.jpg
ドイツ帝国のブレスラウ(現在のポーランド領ヴロツワフ)で、ユダヤ人商人の家庭の11番目の子どもとして生まれました。1913年、夏季ゲッティンゲン大学でエドムント・フッサールに学びました(フッサールのアシスタントとしてフライブルク大学までついて行きました。)。1916年、フッサールの下に「感情移入の問題」の論文を発表し、哲学博士号を授与されました。フライブルクで教授陣のメンバーに加えられています。
そのころ、エーディトはカトリック教会に惹かれ、1922年1月1日に洗礼を受け、ユダヤ教からカトリック教会に改宗しました。夏季休暇のとき、友人宅の書斎にあったカルメル会を改革したアビラのテレサの自伝を読み、改宗を決心したといわれています。トマス・アクィナス等の著書をドイツ語に翻訳しています。
1934年、ドイツのケルンにあるカルメル会の修道女となり、「十字架のテレジア・ベネディクタ」の修道名を与えられました。ナチスの迫害を逃れるためオランダに亡命し、「十字架のヨハネに関する科学の研究」を発表しましたが、ナチスに捕らえられてアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られ、1942年8月9日、ガス室で殉教しました。1998年10月11日、教皇ヨハネ・パウロ2世によって列聖されています。
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。