「聖土曜日・復活の主日・聖なる復活の徹夜祭」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日3月30日(土)は、「主の過越しの聖なる3日間」の三日目「聖土曜日・復活の主日・聖なる復活の徹夜祭」です。日没後からイエス・キリストがお墓に葬られた後の大安息日で、イエス・キリストの受難と死をしのんで復活の準備をする日です。復活徹夜祭の典礼は、会衆(信徒)全員がローソクを持って行われる第一部「光の祭儀」、そして第二部「ことばの典礼」、第三部「洗礼と堅信」、第四部「感謝の典礼」の4つで構成されます。特徴としては、典礼の中で「洗礼の儀(洗礼式)」が行われることですが、これは約2,000年前のキリスト教初代教会時代からの伝統になっています。ちなみに、今夜は成城教会が誇る教会所属の聖タデオ聖歌隊で、最後の聖歌奉仕を務めます!(3月31日付けで聖歌隊を隊退します。)

◯次の絵《キリストの復活》は、イタリアの画家ピエロ・デラ・フランチェスカによって制作された作品です。制作年は1463年から1465年で、現在、イタリアのサンセポルクロ市立美術館に所蔵されています。
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「復活の聖なる徹夜祭」は、第一部「光の祭儀」で火の祝福と任意ですがローソクの祝福が行われます。典礼聖歌341番「キリストの光」を歌いながら行列して入堂します。ただ、この2年はコロナ渦にありましたから中止していました。最近はコロナ渦が収まってきてマスクが自由になりましたから、ローソクを持って行列での入堂を行う教会もあるのではないでしょうか。
第二部は「ことばの典礼」で、毎年、旧約聖書から第一朗読として「創世記」をが朗読、第三朗読で「出エジプト記」を朗読、第七朗読で「エゼキエルの予言」を朗読し、続いて新約聖書から「使徒パウロのローマの教会への手紙」が朗読されました。福音朗読は、今年はB年ですから「マルコによる福音書」の朗読です。

◯新約聖書:マルコによる福音書・第16章・第1~第7節
<復活の朝>
「さて安息日が終わり、週の第一日が明け初めるころ、マグダラのマリアと、もう一人のアリアが墓を見に来た。すると突然、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降って石に近づき、石を脇へ転がして、その上に座ったからである。その姿は稲妻のように輝き、その衣は雪のように白かった。見張りの者たっちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。み使いは婦人たちに言った。「恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜してるのでろうが、その方は、ここにはおられない。かねて仰せになったとおり、復活された。さあ、入って納められていた場所を見るがよい。そして、急いて行って、弟子たちにこう伝えなさい。『イエスは死者の中から復活された。あなた方よりも先にガリラヤに行かれる。あなた方はそこでイエスにお会いできる。』これが、あなた方に伝えることです」。婦人たちは大喜びで、急いで墓を立ち去っると、弟子たちに知らせるために走っていった。すると、イエスが彼女らの行く手に立っておられ、「おはよう」と声をかけられた。彼女たちは近寄って、イエスの足を抱き、その前にひれ伏した。すると、イエスは仰せになった、「恐れることはない。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くよう告げ知らせなさい。そこでわたしに会える。」 
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

「洗礼式の儀」は、教会によって式次順に多少の違いがありますが、一般的にはまず①洗礼志願者の紹介、②連願(諸聖人の取り次ぎを願う歌)、③水の祝福、④悪霊の拒否、⑤信仰宣言(続いて洗礼が行われます)、⑥聖香油の塗油、⑦白衣の授与、⑧ろうそくの授与、⑨洗礼名の授与となります。続いて「堅信の儀」となり、①按手、②塗油となります。そして会衆(信徒)全員に対して「洗礼の約束の更新」が行われ、①信仰宣言、②聖水の撒布があります。

私は、2012年4月7日(土)に行われた「復活の聖なる徹夜祭」で、カトリック町田教会の当時の主任司祭であった小池亮太神父さまから洗礼を授けてもらい、すでに12年が経ちました。キリスト者(クリスチャン)となって12年が経ったということですね。これからも、主であるイエス・キリストの教えにしたがい、「隣人への愛と赦し」の教えを実践してまいります。主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが皆さんと共にありますように。アーメン
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