「身體髮膚、受之父母。不敢毀傷、孝之始也。」のお話し [今日の言葉(詩・その他)]

次の言葉は、儒教の経典の一つである『孝経(こうきょう)』に記載されている「親孝行」について書いてある言葉です。この『孝経』は、孔子と弟子の曾子(そうし)との問答形式で、「孝」について述べている有名な書物です。ご高齢の方(戦前の方)は小学生時代に学校で習いましたからご存じですね。

原文:「身體髮膚、受之父母。不敢毀傷、孝之始也。」
直訳:「身体髪膚(しんたいはっぷ) これを父母に受く あえて毀傷(きしょう)せざるは 孝の始めなり。」
意訳:「人間の身体は、髪の毛から皮膚にいたるまで、すべて父母から授かったものだから、身体を大切にして、軽々しく傷つけないようにすることが、親孝行の第一歩である。」
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上記の言葉はとても有名で、現在、世間で使われているのは前半でしかありません。続く後半の言葉はあまり知られていないのではないでしょうか。後半の言葉は次のとおりです。私は、大した親孝行もせずに両親を亡くしていますから、人に言えた義理ではありませんが、若い方は立派な人物となって親孝行をしましょう!

原文:「立身行道、揚名於後世、以顯父母、孝之終也。」
直訳:「身を立て道を行ひ、名を後世に揚げ、以て父母を顕す(あらわす)は、孝の終りなり。」
意訳:「一人前の人物になって正しい行いをして、自分の名前と功績が死んだ後までも世の中に伝わるようにし、そのような立派な人物をよく育てたと、父母が 称(たたえ)られるようにするのが、親孝行の最終目標である。」
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