「絶えざる御助けの聖母」のご絵のお話し [絶えざる御助けの聖母]

今日は、「絶えざる御助けの聖母」のご絵お話しです。
次の絵は、イタリアの聖アルフォンソ・デ・リゴリ教会にある「絶えざる御助け(おんたすけ)の聖母」のご絵です。今では目がキラキラしているような今風なバージョンの「絶えざる御助けの聖母」のご絵が出回っていますが、この絵が原画です。
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「絶えざる御助けの聖母(たえざるおんたすけのせいぼ)」とは、キリスト教カトリック教会における聖母マリア様の称号であり、15世紀に描かれたイコンのことです。15世紀のビザンティン美術を代表的するイコンで、オスマン帝国による統治を嫌ってクレタ島に逃れた画家によって、15世紀中頃に描かれたとされています。イコンには、聖母マリア様、イエス様、大天使ミカエル、大天使ガブリエルなどと共に、イエス・キリストの受難に使われた聖具が描かれています。また、このイコンには、ラツィオ州ローマ大都市圏ローマ市の聖アルフォンソ・デ・リゴリ教会にて、永久に保存され続けることになっており、聖アルフォンソ・デ・リゴリ教会では、毎週『絶えざる御助けの聖母へのノベナ』が唱えられています。

15世紀末にローマに移され、聖マタイ教会に掲げられていましたが、1789年に聖マタイ教会の聖堂が破壊されたことにともなってイコンは行方不明となっていました。ところが、1863年に発見され、聖マタイ教会跡地に建立された聖アルフォンソ・デ・リゴリ教会に掲げられることになりました。1865年、レデンプトール会の修道司祭らは、教皇ピウス9世からこのイコンの管理と広報を委託され、やがてカトリック教会圏内においては、このイコンの人気が次第に高まっていき、現在も多くの複製や模写が描かれ続けています。1867年6月23日、このイコンは教皇の権限において戴冠を受け、「絶えざる御助けの聖母」の称号のもとに聖母聖画として公認されました。レデンプトール会の修道司祭らは、今もなお教皇の権限によりこのイコンの管理・保護及び聖母マリアに関連する美術作品に関する広報活動を委託されています。

上の絵は、見にくいためわかりづらいですが、このご絵をご説明いたしますと、まず、右側の天使は①大天使ガブリエルで、ご受難の時に使われた十字架と釘を持っています。左側の天使は②大天使ミカエルで、ご受難の時に使われた槍と胆汁を入れた器と海綿を刺した草の茎を持っています。③聖母マリア様のヴェールの星ですが、聖母は「海の星」と称されており、天国の港に私達を導くために、闇夜にイエス様の光を放っています。④聖母マリア様の赤色の胴着ですが、イエス様の時代では未婚の女性が用いた色です。⑤聖母マリア様の紺色のマントですが、イエス様の時代では母親が用いた色です。⑥聖母マリア様の御目(おんめ)は、私達に視線を注がれ、私達のあらゆる悩みを心に留めておられます。⑦イエス様の御手(おんて)は、掌(たなごころ)を母である聖母マリア様の掌に向けておられます。これは、多くの恵みを聖母マリア様に委ねられたことを示しています。最後に⑧イエス様の足から落ちそうなサンダルですが、紐一本でつながっています。これは、紐一本でやっとつながって、イエス様にぶら下がっている人類の魂のシンボルです。

私が崇敬している「絶えざる御助けの聖母」ですが、その崇敬する人々の集まりである信心会があります。私はこの信心会の会員です。詳しいことは、このブログの2021年4月7日に掲載した「絶えざる御助けの聖母マリア信心会のお話し」をご覧ください。https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-04-09
次に『聖母の御助けを求める祈り』を掲載します。この祈りは、救い(助け)を求めるすべての人のためのお祈りです。絶えざる御助けの聖母マリア様にお祈りしましょう。
◯『聖母の御助けを求める祈り』
「教会の母である聖マリア、
あなたは、「絶えざる御助けの聖母」と呼ばれ、
果てしない信頼を起こさせてくださいます。
いつ、どこにおいても、
私(たち)をお助けくださいますよう、
心から祈り求めます。
特に、困難に出会った時、
病気の時、
誘惑を受けた時、
罪を犯した時、
人生のあらゆるみじめさの中にあって、
ことに臨終の時、
私(たち)をお助けください。
幼子のような信頼をもって、
あなたのご慈愛と、
絶えざる御助けをいただくことができますように。
アーメン」

◯カトリック初台教会の聖堂内にある「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。信徒の方は、この御絵の前でお祈りします。
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同教会の聖堂外壁ぶある「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。
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◯カトリック成城・聖タデオ教会の聖堂内(祭壇手前右側出入り口の上)にある「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。私は、この御助けの前でお祈りしますが、ご絵の掲げてある下は出入口になっていますから、真下ではお祈りできません(⌒-⌒; )
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◯カトリック鎌倉雪の下教会の聖堂外壁にある「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。
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◯カトリック高輪教会には、「絶えざる御助けの聖母」のご絵を掲げ、跪いてお祈りする場所があります。
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◯自宅の私の部屋に飾ってある「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。毎日お祈りします。
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私の職場のデスク上にの卓上フォトフレームとパソコンの壁紙が「絶えざる御助けの聖母」のご絵です。職場に宗教と政治の持ち込みは御法度ですが、これだけはお許しくだされ!
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◯四ツ谷にあるカトリック教会専門図書・聖品専門店のドン・ボスコ社で買い求めた『絶えざる御助けの聖母 巡礼(写真集)』です。著者である三輪氏が、定年退職後に全国の教会にある「絶えざる御助けの聖母」画を撮影した珍しい写真集です。
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絶えざ御助けの聖母画がある74のカトリック教会が収録されていますが、私の所属する成城教会も1ページ掲載されています。
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◯各種の「絶えざる御助けの聖母」が描かれているご絵とメダイです。
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書名:『絶えざる御助けの聖母 巡礼(写真集)』
発行: 聖母の騎士社
著者: 三輪 匠
発刊: 2016年4月24日
定価:2,200円(税込)
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