『今日われ生きてあり 知覧特別攻撃隊員たちの軌跡』と『特攻隊 最後のことば 祖国に殉じた若者たちの真情』を読む [キリスト教と読書]

『今日われ生きてあり 知覧特別攻撃隊員たちの軌跡』と『特攻隊 最後のことば 祖国に殉じた若者たちの真情』を読みました。最初に読んだ『特攻隊 最後のことば 祖国に殉じた若者たちの真情』を仕事帰りの電車に乗って読んだのが大きな間違いでした。あふれる出る涙を抑えかね、車中の視線が気になって次の駅で降り、そして、寒さに耐えながらホームのベンチで気を静めたのでした。
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特攻(とっこう)と呼ばれる若き特別攻撃隊員たちは、上官から命令されたから特攻隊員になったのではなく、国を護るために、親、兄弟姉妹、妻、愛する人を守るために、それはもう純粋すぎるほど純粋で、ほとばしる熱い気持ちで、居ても立ってもおられず自ら志願したのでした。

ただ、実際に特攻隊員としてお亡くなりになられた方のご遺族のお話しを聞いたことがありますが、すべての特攻隊員がそうではなく、不本意に志願された方もいたとのことでした。決して美化されれべきことではないとお話しされていました。さぞかし悔しい思いだったことでしょう。

その時代の特異な世界情勢もあったと思いますが、確実に言えることは、やはり日本の指導者が愚かだったということです。戦争で亡くなられた方は、相手である敵国の人も含めて犠牲者です。愚かな指導者のもとでは悲惨な犠牲者を作ってしまうのです。いかに戦争が愚かで悲惨かです。

戦争で散った若き英霊のことを想うと、まったき平和な世に生きている自分の信仰は「これでよいのか!」と自問し、すこぶる真面目に考えるのです。受洗してからこの方、世界中で絶えることのない戦争や紛争に対し、平和を願う祈りしかできないこの身にむなしさを感じるのです。

平和の尊さを知るには、戦争の悲惨さを知ることです。自ら命を捧げた若き英霊に想いを馳せ、戦争の悲惨さを後世に伝えるとともに、私たちの使命である平和を願う祈りをとおして、恥じることのない信仰を続けてまいりたいと思います。皆さんに是非ともご一読をお勧めいたします。

書名:『今日われ生きてあり 知覧特別攻撃隊員たちの軌跡』
著者:神坂次郎
発行:株式会社新潮社
発刊:第二版・令和元年8月25日(単行本は昭和60年7月発刊)
定価:590円(税別)※中古で購入

書名:『特攻隊 最後のことば 祖国に殉じた若者たちの真情』
(単行本『特攻隊員語録』光人社刊行の改題)
著者:北影雄幸
発行:株式会社潮書房光人新社
発刊:平成30年5月24日(単行本は昭和60年7月発刊)
定価:800円(税別)※中古で購入
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