新約聖書:コリントの人々への第二の手紙・第13章・第13節 [聖書]

「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、みなさん一同とともにありますように。」

この聖句は、「コリントの人々への第二の手紙」の一番最後(第13章・第13節)のところにあります。ミサでは、最初のところで司祭(神父)が信徒に向かって話す言葉です。
次のとおりです。
<入祭の歌>で、信徒が聖歌を歌う中、司祭(神父)、助祭、聖体奉仕者、祭壇奉仕者(侍者)が、聖堂の入口から十字架を立てて行列して入堂し、祭壇まで行きます。そして、<入祭のあいさつ>があります。
司祭が「父と子と聖霊のみ名によって。」と言いながら十字架のしるしをしますので、信徒も十字のしるしをして「アーメン」と応えます。その次に司祭が「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが皆さんとともに。」と信徒に向かって両手を広げて言います。すると信徒は、「また司祭とともに。」と言います。そして、続いて「回心の祈り」に入ります。

『原文校訂による口語訳新約聖書 フランシスコ会聖書研究所訳註』にある訳註は、次のとおりとなっています。
「本節(13節)は、新約聖書中に見られる明白な形での「三位一体定式文」の一つを含んでいる。ここで、「聖霊」は、「神」並びに「子」であるイエス・キリストと同格に置かれている。「キリストの恵み」は、キリストから与えられる恵み、「神の愛」は、神のわれわれに対する愛とそれぞれ解されるので、「聖霊の交わり」の場合も聖霊に由来する交わりの意で、キリスト者が、「父」、「子」並びに「聖霊」自身とともにする「交わり」であり、また、それに基づくキイスト者相互の「交わり」であると言えよう。」と訳註しています。

この聖句は、キリスト教の根本である「三位一体の神」を上手く表現している素晴らしい言葉だと思います。「三位一体の神」とは、「イエス・キリストのお父さんである神様、その子どもであるイエス・キリストも神様で、父である神様と子である神様(イエス・キリスト)から出る“聖霊”も神様であり、それが3つの神様ではなく、1つの神様であるということ。」つまり3つの位各(ペルソナ)であって、1つの神様ということです。
ご参考に、このブログの2018年10月2日に掲載した「正統なキリスト教信仰のために!」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2018-10-02-5 です。

私は、この聖句を私的な手紙の一番最後に「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、◯◯◯◯さんとともにありますように。」と書いています。相手が信徒であれば理解できますが、信徒ではない一般の方の場合は、「主イエス。キリストの恵み、神の愛」までは理解できても、「聖霊の交わり」は分からないでしょうね。また、お祈りとしても唱えることがあります。三位一体の神様のことが入っている祈祷文ですから最強のお祈りではないかと思うのですが(⌒-⌒; )
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