クリストフ・エッシェンバッハのことば(第1日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「速やかに成長するものは早く枯れ、徐々に生長するものは永存する。」

クリストフ・エッシェンバッハ(ドイツ・1940年~)は、キリスト教カトリック教会のクリスチャンで、ピアニスト、指揮者です。旧ドイツ領シレジア地方の都市ブレスラウ(現ポーランド、ヴロツワフ)に生まれ、幼時に両親を亡くし孤児となりますが、ドイツの篤志家エッシェンバッハ家の養子として引き取られ、そこで音楽教育を受けます。音楽的キャリアにおいては当初、優れたピアニストとして国際的に名声を馳せました。
日本でも、音大ピアノ科生のアイドル的存在であり、モーツァルトのソナタや、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェンの協奏曲の録音などがあります。また教則本バイエルを初めとするツェルニー、ソナチネアルバム、ソナタアルバムなどの卓抜な演奏録音でも知られています。

ジョージ・セル、カラヤンなどの最高峰の指揮者の薫陶を受け、1970年代より指揮者に転進しました。客演などのキャリアの後、北ドイツ放送交響楽団音楽監督として手腕を発揮しました。一時期、アメリカでフィラデルフィア管弦楽団、フランスでパリ管弦楽団の欧米トップクラスの両オーケストラの音楽監督を兼任しています。
また、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラヴィニア音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバルなどの音楽祭の芸術監督も務めたほか、2007年メトロポリタン歌劇場来日公演でジェームズ・レヴァインの代役としてオペラを振るなど、幅広く活動しています。2010年のシーズンよりワシントンD.C.のナショナル交響楽団及びケネディ・センターの音楽監督に就任しました。2019年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団首席指揮者として活躍しています。
 
この言葉は、日本の諺(ことわざ)にある「大器晩成(たいきばんせい)」という言葉に似ていますね。若く成長の早い人で、ある程度のところまで来ると成長がストップするような人よりも、どれだけ遅くても、少しづつ確実に進歩していく人の方が長く活躍することができ、後世にその名も残すものですね。
【大器晩成】
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。「才能ある人物の成長性を現状で頭打ちと判断するのは早計だ」といった訓戒を込めて用いられることもある。また、才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。
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