「フレスコ画『聖母子像』」再会! [キリスト教と美術]

日本で初めてフレスコ画を描いたことで有名な、日本画家の長谷川路可(はせがわ るか)画伯のフレスコ画『聖母子像』が、カトリック喜多見教会の聖堂内にあったのですが、その喜多見教会が2013年に閉鎖され、カトリック成城教会に統合されるのに伴い、神奈川県大和市にある学校法人大和学園聖セシリア(聖セシリア幼稚園・小学校・中学校・高等学校・女子短期大学)に寄贈・移設されました。私は、喜多見教会が閉鎖される直前に訪問したことがあり、その時に初めて拝観させていただきました(確か祭壇に向かって右側にありました)。今日は、聖セシリアの法人事務局の方に、事前に許可をいただき拝観させていただきましたが、修復して色彩がきれいになっていました。学校法人大和学園聖セシリアでは、このフレスコ画『聖母子像』を一般公開しています(要事前許可申請)。事務局の方には、お忙しいところご親切に、そしてご丁寧にご案内いただきました。感謝申し上げます。
聖セシリア小学校の「八角堂(講堂)」の舞台背面に展示してありました。
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「フレスコ(英語: fresco)」とは、絵画技法の一つで、この技法で描かれた壁画をフレスコまたはフレスコ画と呼びます。大昔から西洋の壁画などに使われています。フレスコの作製は、まず壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ「フレスコ(新鮮)」である状態で、つまり生乾きの間に水または石灰水で溶いた顔料で描きます。やり直しが効かないため、高度な計画と技術力を必要とし、逆に、乾くと水に浸けても滲まないことで保存に適した方法でした。なお、失敗した場合は漆喰をかき落とし、やり直すことになりますΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン ヨーロパでルネサンス期に盛んに描かれました。有名なラファエロの『アテネの学堂』やミケランジェロの『最後の審判』などがよく知られていますね。

【長谷川路可】
長谷川画伯の詳細については、独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所のホームページをご覧ください。https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9099.html
【聖セシリア中学校・高等学校】
カトリック精神にもとづいた教育を行っている学校法人大和学園聖セシリア:聖セシリア中学校・高等学校のことは、次のホームページをご覧ください。https://www.cecilia.ac.jp/index.html
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