「聖ヒエロニムス」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日9月30日は、聖ヒエロニムスの記念日です。聖エウセビウス・ソポロニウス・ヒエロニムス(340年頃〜420年)は、キリスト教カトリック教会の教父・教会博士です。聖ヒエロニムスは、有名な「四大ラテン教父(きょうふ)」である聖アンブロシロウス、聖アウグスティヌス、聖グレゴリオス一世の一人であり、正教会、カトリック教会、聖公会、プロテスタントのルーテル教会で聖人とされています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(イタリア:1571年~1610年)作の「執筆する聖ヒエロニムス」です。背景を暗くして、人物に光を当てて浮き上がらせている描き方がカラヴァッジョの特徴です。
聖ヒエロニムス.jpg
ダルマチア(現在のオーストリア)の裕福なキリスト信者の家に生まれ、ローマに留学して8年間修辞学を勉強しました。修道生活に入ることを望み、アクィレアで隠修士の仲間に入り、東シリアの荒野に行って聖書を研究し、ヘブライ語を学びました。そしてアンチオキアに戻ってから司祭に叙階され、380年ころ司教とともにコンスタンチノープルに行って、ニッサのグレゴリオ等と親交がありました。

382年から385年まで教皇ダマソ一世に仕え、聖書をヘブライ語からラテン語に翻訳した「ウルガータ聖書」を完成し、聖書の注釈書も著わしました。教皇の死後、反対者によってローマを追われ、仲間とともにベトレヘムに行き、男子と女子の修道院を創立し、また聖地巡礼者のための宿泊所も建てました。晩年は、民族大移動時代と重なり、多くの困難に見舞われましたが、熱心に著作活動に励みました。
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