マスカーニ作曲「アヴェ・マリア」のお話し [キリスト教と音楽]

今日は、マスカーニ作曲の歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲のご紹介です。ピエトロ・マスカーニ(イタリア:1863年~1945)は、19世紀末イタリアのオペラ作曲家・指揮者です。このブログの「キリスト教と音楽2016.8.26」に掲載して以来3回目の掲載となります。最初に掲載した当時は、娘が病気で1カ月ほど入院していて、この歌の歌詞を心の中でお祈りに替えて唱えていました。あのころ、必死に祈った毎日でした。今は元気になっています!(^◇^)

彼の出世作であり代表作でもある歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)」は、オーケストラだけでなく、アレンジされて吹奏楽でもよく演奏されます。私も高校時代に「歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲」を定期演奏会で演奏したことが思い出となっていますね。

元々オペラの間奏曲ですので歌詞はなかったのですが、後に「アヴェ・マリア」の歌詞がつけられて現在に至っています。間奏曲はとっても美しい曲です。歌詞がつけられてからは「マスカーニのアヴェ・マリア」と言われ、悲しみに囚われている”私の救済を求める歌“となっています。

是非ともCDで聴いていただきたい歌ですね。お勧めCDは、少々古いですがソプラノ歌手キャスリーン・バルトが歌っている、SONYから出ているCD(写真左側)と盲目のテノール歌手で有名な新垣勉さんが歌っている、ビクターエンタテイメントから出ているCD(写真右側)が最高ですね。両方とも聴き応えがあります。
13EA6E9B-CA17-4242-96EC-6970577A8D8E.jpeg
歌詞は次のとおりです。
「Ave Maria,madre Santa,
Sorreggi il pie del miser che t'implora, 
In sul cammin del rio dolor 
E fede,e speme gl'infondi in cor. 
O pietosa,tu che soffristi tanto, 
Vedi, ah ! vedi il mio penar. 
Nelle crudeli ambascie d'un infinito pianto, 
Deh ! non m'abbandonar. 
Ave Maria ! In preda al duol, 
Non mi lasciar, o madre mia pieta ! 
O madre mia pieta !
In preda al duol, 
Non mi lasciar, non mi lasciar.」

「アヴェ・マリア、聖なる母よ
ひどい苦しみの道のなかを
あなたに祈って哀れな男が歩むのを支えてください。 
その男の心に信仰と希望を呼び覚ましてください。
慈悲深き方よ、辛酸をなめた方よ、
ああ、私が苦しむのを見てください。
無限の嘆きで私が残酷にもがくのを 
どうか見捨てないでください。
アヴェ・マリア、私を悲しみの中に
置き去りにしないでください。母なる方よ、お願いです。
母なる方よ、お願いです。
私を悲しみの中に置き去りにしないでください。
置き去りにしないでください!」
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。