キリスト教と音楽 [キリスト教と音楽]

今日は、マスカーニ作曲の歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲のご紹介です。
ピエトロ・マスカーニ(1863年~1945)は、19世紀末イタリアのオペラ作曲家・指揮者です。
彼の出世作であり代表作でもある歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎騎士道)」は、オーケストラだけでなく、アレンジされて吹奏楽でもよく演奏されます。
私も高校時代に「歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲」を演奏しました。(最近は、歌劇全体をセレクションしたものも吹奏楽で演奏されています)
元々オペラの間奏曲なので歌詞は入っていなかったのですが、後にアヴェ・マリアの歌詞がつけられて現在に至っています。
間奏曲はとても美しい曲です。歌詞がつけられてからは「マスカーニのアヴェ・マリア」と言われおり、悲しみに囚われている”私”の救済を求める歌です。
是非ともCDで聴いていただきたい歌ですね。
すぐに手に入るお勧めCDは、ソプラノ歌手キャスリーン・バルトが歌っている、SONYから出ているCDと盲目のテノール歌手である新垣勉さんが歌っている、ビクターエンタテイメントから出ているCDですね。

歌詞は次のとおりです。
私には、病床にある愛娘を想う父親の心境です。
「Ave Maria,madre Santa,
Sorreggi il pie del miser che t'implora, 
In sul cammin del rio dolor 
E fede,e speme gl'infondi in cor. 
O pietosa,tu che soffristi tanto, 
Vedi, ah ! vedi il mio penar. 
Nelle crudeli ambascie d'un infinito pianto, 
Deh ! non m'abbandonar. 
Ave Maria ! In preda al duol, 
Non mi lasciar, o madre mia pieta ! 
O madre mia pieta !
In preda al duol, 
Non mi lasciar, non mi lasciar.」

「アヴェ・マリア、聖なる母よ
ひどい苦しみの道のなかを
あなたに祈って哀れな男が歩むのを支えてください。 
その男の心に信仰と希望を呼び覚ましてください。
慈悲深き方よ、辛酸をなめた方よ、
ああ、私が苦しむのを見てください。
無限の嘆きで私が残酷にもがくのを 
どうか見捨てないでください。
アヴェ・マリア、私を悲しみの中に
置き去りにしないでください。母なる方よ、お願いです。
母なる方よ、お願いです。
私を悲しみの中に置き去りにしないでください。
置き去りにしないでください!」

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