旧約聖書:詩編・第138章・第1~第8節 [聖書]

「わたしは心を尽くしてあなたに感謝し、
み使いたちの前であなたをほめ歌う。
わたしは聖なる神殿に向かってひれ伏し、
慈しみとまことの故に、あなたの名に感謝します。

まことに、あなたはみ言葉によって、
あなたの名をすべてに勝るものとされました。
わたしがあなたに呼び求めたとき、あなたは答え、
わたしの魂の力を強くしてくださいました。

主よ、地上の王はみなあなたに感謝します。
彼らはあなたの言葉を耳にしました。
彼らは主の権威について歌います、
〈主の栄光は偉大〉

主は高くいますが、低い者を顧みられ、
高ぶる者には近づかれない。
わたしが苦難の中を歩いても、
あなたはわたしの命を守ってくださる。

あなたは手を伸ばして、わたしに仇する者の怒りを防ぎ、
あなたの右手はわたしを救ってくださる。
主はわたしのためにすべてを成し遂げてくださる。

主よあなたの慈しみは永遠。
あなたの手の業を見捨てないでください。」

詩篇は、旧約聖書に収められた150編の神への賛美の詩です。ほとんどの詩は、教会での礼拝などに用いられた典礼の詩と神への感謝の詩ですね。聖書の中でも一番長編なのがこの詩篇です。今日掲載した詩編は『新共同訳聖書』ではなく、私が毎日持ち歩いている『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳註聖書』からです。

この第138章は「心からの感謝」という副題が付いているのですが、一日の生活を終えた感謝の気持ちを込めて「晩の祈り」としてよく唱えられます。私もたまにではありますが、就寝前にこの詩篇でお祈りをする時があります。一日の終わりは、「今日も一日ありがとうございました。」と主(神)感謝の言葉で終わりたいものですね。
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