旧約聖書:箴言・第6章・第6〜第11節 [聖書]

「怠け者よ、
蟻のところに行って見よ。
その道を見て、知恵を得よ。
蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが
夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。

怠け者よ、
いつまで横になっているのか。
いつ、眠りから起き上がるのか。
しばらく眠り、しばらくまどろみ
しばらく手をこまぬいて、また横になる。
貧乏は盗賊のように欠乏は盾を持つ者のように襲う。」

怠け者への戒めの言葉です。このブログに2018年6月17日に掲載した以来となります。一部修正して再掲載いたします。紀元前から「蟻」は働き者の象徴だったのですね。皆さんよくご存知のイソップ物語の「アリとキリギリス」を思い出しますね。もしかして、イソップは旧約聖書の箴言のこの部分から材題を採ったのかもしれませんね。しかし、イソップ物語の「アリとキリギリス」は、元は「アリとセミ」だったのです。ご存知でしたか?

教訓としては、「将来のことを考えずに行動すると、その将来が訪れた時に困ることになる。将来の事を考え、働ける好機を生かすことで、長期的に大きな効果を得ることができる。」というものですが、この「アリとキリギリス」の本来の物語は、「夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごす。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとしますが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死んでしまう。」という、なんとも悲惨というか、子どもにとってはとても残酷な話しとなっております。

でも、私が幼稚園の劇でキリギリスさん役になった時に習ったのは、アリが哀れみの心をもって食べ物を恵み、「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリです。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのですよ!」とキリギリスに諭し、そして、かわいそうなキリギリスに食べ物を与えるのです。それを機にキリギリスは反省して心を入れ替えて働くようになるというものでした。いずれにしても教訓は教訓です!
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