「聖櫃(せいひつ)」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

このブログの2016年10月22日の記事を一部加筆・修正して掲載いたします。聖櫃(せいひつ)」とは、キリスト教おいて使われる”特別な箱”を指す言葉です。元々は、エルサレムの神殿内に「十戒の板(石板2枚)」を収めていた黄金の箱のことを指します。この箱は「聖櫃」とも訳されますが、キリスト教においては「契約の箱」と訳されることも多いですね。箱の材料、大きさ、作り方などの規定は、旧約聖書の「出エジプト記」第25章・第10〜第22節に書いてあります。2本の棒で担ぐことやご神体を運ぶという観点では、日本の神社の神事(例祭・大祭)での「御神輿(おみこし)」と似ていますね。
ちなみに、この聖櫃がクリスチャンではない皆さんに広く知られることになったのは、1981年に公開されたアメリカの映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(Raiders of the Lost Ark)ですね。アドベンチャー映画で、『インディ・ジョーンズ シリーズ』の第1作目です。スティーブン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演でした。
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現在のカトリック教会における「聖櫃」とは、ミサで使用する“キリストの身体に聖変化したパン(ご聖体:ごせいたい)=ホスチア”を納める箱・容器(写真)のことをいいます。現在では、聖体が納められているかどうかを聖櫃の近くに設置した、小さなランプ(通常は赤色)が灯っているかどうかで示しています。聖堂の一番前にある十字架の近くに設置されています。
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木製や金属製の箱型で、壁に収納されている場合もあります。聖堂の一番前の壁側に設置されていますので、聖堂で一人でお祈りする時は、この聖櫃に一番近い場所で聖櫃に向かってお祈りします。これは、イエス・キリストの身体(ご聖体)の納められた箱だからですね。だからといって聖櫃にお祈りしているわけではありません。お祈りは神様に向かってです。「ホスチア」のことは、「ホスチアのお話し(キリスト教用語)2016.10.13」https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2016-10-13 をご参照ください。
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