「聖カルロ・ボロメオ」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日11月4日は、「聖カルロ・ボロメオ(イタリア:1538年~1584年)」の記念日です。
16世紀イタリアの聖職者で、名は聖カルロ、姓はボッロメーオ、ボルロメーオ、ボルロメーウスとも言われています。貴族の出身で、カトリック対抗宗教改革の推進者の1人です。任地で教育や慈善事業に尽くしました。
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1550年、12歳にしてアローナの大修道院の聖職禄を与えられ、1552年から1559年までにパヴィアの大学で法学を学んだ後、1560年伯父の教皇ピオ4世からローマに招かれ、22歳で枢機卿、後にミラノ大司教に選ばれました。当時、教会や修道院は風紀が乱れていたので、カロロはその改革にあたり、司祭たちの教育の向上、貧しい人びとや病人の救済にも力を尽くした。ペストがミラノに流行したときも、カロロ自ら看護にあたりました。また、トリエント公会議中にも、教会の教義統一、特にミサ典書、要理の編纂に貢献しました。1584年11月4日、ミラノで死去しました。享年46歳。

トリエント公会議以後のカトリック改革者の中でも傑出した人物であり、1610年11月1日に列聖されるとイタリア・ドイツにボロメオへの崇敬が広がり、ミラノではアンブロジウスと並ぶ聖人に称えられました。また、ボロメオに教育を受けた従弟のフェデリーコ・ボロメオも彼と同じ道を歩み、1595年にミラノ大司教に任命されると対抗宗教改革と芸術奨励、慈善事業に尽くしていきました。後にボッロメーオの名を冠した女子修道会がいくつか設立され、フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー・ポーランドなどで慈善事業に献身しました。カロロは、何か特別のことをするのではなく、自分の義務を賢明に果たすことによってキリストの道に従いました。フランシスコ会、カルメル会の守護の聖人です。
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