「聖ラウレンチオ助祭殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日8月10日は、聖ラウレンチオ(聖ラウレンチオ助祭殉教者・225年~258年8月10日)の祝日です。
聖ラウレンチオ助祭殉教者は、“ローマのラウレンティウス”とも呼ばれ、キリスト教カトリック教会、正教会、聖公会、プロテスタント教会ルーテル派で崇敬されている聖人です。ローマとロッテルダム、スリランカ、カナダの守護聖人であり、火傷・火災・熱病から守ってくれる保護者であり、また、菓子製造人、料理人、栄養士、メイド、宿の管理人、肉屋、ワイン・ビール醸造者、図書館員、兵器製造者、ガラス工、ステンドグラス製造者、コメディアン、学生などの守護聖人でもあります。守護する範囲がとっても広いですね~(⌒-⌒; ) なお、ラウレンチオとは元々「月桂冠を戴いた」という意味です。

◯私の大好きなスペインの画家エル・グレコの「聖ラウレンチオの前に現れた聖母マリア」です。
聖アウレンチオ.jpg
ラウレンチオは、225年、スペインのウエスカで生まれ、信仰深い両親のもとで育ちました。当時スペインは、キリスト教がまだ禁じられていたローマ皇帝ウァレリアヌス帝の治世でしたが、ラウレンチオは勉学の後、ローマ七助祭の首席に挙げられ、ローマ教皇シクストゥス2世の執事として、教会財産の管理と、貧しい人々への施しを担当していました。258年のある日、教皇と執事が逮捕され、教皇はラウレンチオに、すぐに財産を処分して貧しい人々に施すことを命じ、教皇は斬首の刑に処せられました。

ほどなくして、ラウレンチオも逮捕され、教会財産を渡すように言われましたが、困窮している人々、体の不自由な人々を連れて来て、彼らこそ教会の財産であると主張しました。8月10日の殉教の際、彼は生きながら熱した鉄格子の上で火あぶりにされましたが、数分の後に兵士に向かって「こちら側は焼けたから、もうひっくり返してもよい」と伝えたといわれ、また、その殉教のさまに感銘した多くの人々が改宗したといわれています。ラウレンチオの墓の上には「聖ラウレンチオ大聖堂」が建てられました。
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