「主の公現」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日1月3日は、「主の公現」の記念日です。このブログの2020年1月5日に掲載した記事を再掲載いたします。「主の公現」についての説明ですが、過去にカトリック中央協議会のホームページに掲載された記事を転載(一部修正)いたします。(ブログ記事引用根拠明示)
「主の公現は、1月6日に祝う決まりがあります。それが日本の場合のように、守るべき祭日がないため、1月2日から8日の間にくる主日(日曜日)に移された場合は別となります。1月6日直後にくる主日は、主の洗礼の祝日となります。
「公現」とは「顕現」を意味するギリシア語で、「エピファネイア」(Epiphaneia)と呼ばれ、西方教会ではこれをラテン語表記にして「エピファニア」(Epiphania)と呼んでいます。救い主が神から遣わされて人類のうちに顕現し、イエスのうちに現された神の栄光をたたえる日として祝われます。
この祭日は東方教会が起源で、エジプトで1月5日の夜から6日にかけて祝われていた太陽神の祭りやナイル川での祭りがもとになっていると考えられています。キリスト教が広まる中で2~3世紀ごろから、東方教会では1月6日に東方の学者たちの来訪(マタイ2・1-12)、洗礼者ヨハネによる洗礼(マルコ1・9-11など)、そしてカナの婚礼での最初の奇跡(ヨハネ2・1-11)という、イエスの誕生とその活動の最初の出来事が記念されました。

4世紀にキリスト教が公認されて東西の教会の交流が進むと、ローマ教会では12月25日にキリストの誕生を祝い、1月6日には東方教会にならって占星術の学者たちの来訪が記念されるようになりました。そして、本来1月6日に記念されていた主の洗礼とカナの婚礼の出来事は、前者を1月6日の1週間後(8日目)に当たる1月13日に、後者をその次の日曜日(主の公現後の第2主日)に記念するようになりました。現在のミサの聖書朗読配分で、C年の年間第2主日にカナの婚礼が記念され、A年・B年にはヨハネ福音書からカナの婚礼に先立つ出来事がそれぞれ記念されるのは、このような主の公現の祭日の歴史的発展の名残と考えられます。
◯第1朗読 旧約聖書:イザヤ書
第60章・第1〜第6節
「主の栄光はあなたの上に輝く」
◯第2朗読 新約聖書:エフェソの信徒への手紙
第3章・第2節・第3節後半・第5節・第6節
「今や、異邦人が約束されたものを受け継ぐ者となるということが啓示された」
◯福音朗読 新約聖書:マタイによる福音書
第2章・第1〜第12節
「わたしたちは東方から王を拝みに来た」
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。