「キリスト教一致祈祷週間」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

2024年のキリスト教一致祈祷週間は、1月18日(木)〜25日(木)の期間で全世界で行われます。今回のテーマは、「あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい」(新約聖書:ルカによる福音書・第10章・第27節)です。キリスト教の諸教会では、毎年この1週間を“キリスト教一致祈祷週間”と定めています。切に祈られたイエス様の心を大事にして祈る期間です。
キリスト教会の歴史では、16世紀にルターによる宗教改革が起こり、キリスト教世界に対して、聖書(福音)の純粋な精神に立ち戻るように呼びかけました。しかし、歴史の中で政治や民族抗争などが絡み、教会分裂と混乱が生じました。20世紀になって、世界各地でキリスト者が教派を超えて一致しようという運動が盛んになり、1968年以来、毎年テーマを決めて、一致のための祈りがささげられています。
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今年は、教皇庁キリスト教一致推進省と世界教会協議会が共同で任命した国際チームが、2024年キリスト教一致祈祷集会のための資料を検討し、最終決定をする会合を、2022年9月25日から29日までローマで開催しました。
この資料の起草は、教皇庁キリスト教一致推進省から、ブルキナファソのエキュメニカル・チームに託され、エキュメニカルな召命を受けた同国のカトリック共同体であるシュマン・ヌフ協同体がまとめました。祈りと黙想の草稿作成にあたっては、カトリックのワガドゥグー大司教区、プロテスタント諸教会、エキュメニカルな各団体の代表者が協力を惜しみませんでした。
ブルキナファソの政治的・社会的状況は不安定ですが、そのような状況下でキリスト教一致祈祷週間の小冊子を準備することは、キリストの愛がすべてのキリスト者を結び付け、その分裂よりも強いものであることを認識する助けとなりました。
日本でも、世界に広がる教会と心を合わせてキリスト者の一致を祈るため、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会が共同で翻訳した資料を小冊子『キリスト教一致祈祷週間』として発行し、ポスターとともにご案内しています。小冊子には以下の内容が盛り込まれています。
・その年のテーマの解説
・エキュメニカル礼拝式文
・八日間の聖書の黙想と祈り
・作成担当国のエキュメニズムの現状
この小冊子は、キリスト教一致祈祷週間の期間だけでなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して用いることができるよう配慮されています。
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