「聖釘(せいてい)」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

「聖釘(せいてい)」とは、聖遺物(せいいぶつ)の一つで、イエス・キリストがゴルゴタの丘で十字架に磔(はりつけ)になった際、十字架の横木に手を縦木に足を打ち付けた釘(くぎ)のことを指します。言い伝えによると、328年ごろにコンスタンティヌスI世の母親ヘレナが、ゴルゴタの丘の跡地、現在のエルサレムにある聖墳墓教会(せいふんぼきょうかい)付近で、聖十字架とともに発見したとされています。う~ん、イエス・キリストの磔刑後、約300年も経ってから発見されたというのは無理があるのではないかと思うのですが。当時地位のある方の発見ということですので。

信仰の対象として世界各地のカトリック教会に安置されています。世界中で祭られている聖釘の数は30本(3本1組で30本か?)を下らないだろうと言われているそうです(⌒-⌒; ) どれが本物なのか?そもそも本物は現存するのか?本物であると保証する証拠はどこにもありません。まぁ、誰もわからないのでしょうね( ̄◇ ̄;) これは「聖槍(せいそう)」と同じことが言えますね。聖槍のことは、このブログの2022年7月19日に掲載した「聖ロンギニスの槍のお話し」をお読みください。本物かどうかはそれほど関係なく、当時事実であったことが本物として崇敬されているのですね。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2022-07-19

◯私の部屋の壁に飾ってある「聖釘の十字架」です。聖釘を模して本物に似せるため、サビのような塗装がなされています。大きさは縦27cm、横16cmです。横に合わせた2本は両方の手に打った釘で、縦の長い1本は両足を合わせて打った釘となります。一般的に手のひらに打ったことになっていますが、手のひらに打つと体重がかかって手が裂けてしまいますから、私が思うに、実際には前腕の2本の前腕骨で構成されている橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃくこつ)の間に打ったのではないかと思いますが、それでも十字架上で体重を保つには弱いと思いますから、釘を打った上で手首をロープで横木に縛り付けたのではないかと思います。
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【聖遺物】
カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難にかかわるもの、また諸聖人の遺骸や遺品のことを指します。これらの品物は大切に保管され、日々の祭儀で用いられてきました。古代から中世にかけて盛んに崇敬の対象となりました。ちなみに、日本のカトリック教会に安置(保存)されている聖遺物で、私の知っているものは次のとおりです。他のカトリック教会にもあると思います。
・カトリック神田教会:聖フランシスコ・ザビエルの遺骨
・カトリック多摩教会:聖コルベ神父様の顎髭(あごひげ)
・カトリック金沢教会:福者ユスト高山右近のチョッキの一部

【聖槍】
聖槍とは、正式名称は「聖ロンギヌス(Longinus)の槍」のことです。このロンギニスとは、ローマ帝国の百人隊長(100人の兵隊を率いる隊長のこと)の名前です。イエス・キリストがゴルゴタの丘で磔(はりつけ)になった際に、生死を確かめるために、ロンギニスがイエス・キリストの左脇腹に槍を突き刺したとされる槍のことを聖槍と言います。
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