「聖土曜日・復活の主日・聖なる復活の徹夜祭」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日4月8日(土)は、「主の過越しの聖なる3日間」の三日目「聖土曜日・復活の主日・聖なる復活の徹夜祭」です。日没後からイエス・キリストがお墓に葬られた後の大安息日で、イエス・キリストの受難と死をしのんで復活の準備をする日です。復活徹夜祭の典礼は、会衆(信徒)全員がローソクを持って行われる第一部「光の祭儀」、そして第二部「ことばの典礼」、第三部「洗礼と堅信」、第四部「感謝の典礼」の4つで構成されます。特徴としては、典礼の中で「洗礼の儀(洗礼式)」が行われることですが、これは約2,000年前のキリスト教初代教会時代からの伝統になっています。

次の絵《キリストの復活》は、イタリアの画家ピエロ・デラ・フランチェスカによって制作された作品です。制作年は1463年から1465年で、現在、イタリアのサンセポルクロ市立美術館に所蔵されています。
8939E506-9C0B-4283-AA71-ADB0611120F2.jpeg
「復活の聖なる徹夜祭」は、第一部「光の祭儀」で火の祝福と任意ですがローソクの祝福が行われます。典礼聖歌341番「キリストの光」を歌いながら行列して入堂します。ただ、この2年はコロナ渦にありましたから中止していました。最近はコロナ渦が収まってきてマスクが自由になりましたから、ローソクを持って行列での入堂を行う教会もあるのではないでしょうか。
第二部は「ことばの典礼」で、毎年、旧約聖書から第一朗読として「創世記」をが朗読、第三朗読で「出エジプト記」を朗読、第七朗読で「エゼキエルの予言」を朗読し、続いて新約聖書から「使徒パウロのローマの教会への手紙」が朗読されました。福音朗読は、今年はC年ですから「ルカによる福音書」の朗読でした。

◯新約聖書:ルカによる福音書・第24章・第1~第12節
「さて、週の初めの日、明け方早く、婦人たちは用意しておいた香料を持って墓に来た。見ると、石が墓から転がしてあった。中に入ってみると、主イエスの遺体は見あたらなかった。そこで彼女たちが途方に暮れていると、突然、輝く衣を着た二人の人が彼女たちのそばに現れた。彼女たちは恐れおののいて、地に顔を伏せていると、二人が言った。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。その方はここにはおられない。復活された。まだガリラヤにおられたころ、あなた方に仰せになったことを思い出しなさい。『人の子は罪びとたちの手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活する』と、仰せになったことを」。そこで、彼女たちはイエスの言葉を思い出した。そして墓から帰ると、十一人の使途とほかのすべての人々に、これらのことを一つ残らず告げ知らせた。この婦人たちは、マグダラのマリアとヨハナ、そしてヤコブの母マリアであった。彼女たちとともにいた他の婦人たちも、これらのことを使徒たちに話した。しかし、使徒たちには、この話はたわごとのように思われたので、彼女たちを信用しなかった。しかし、ペトロは立ち上がって墓に走っていった。身をかがめて中をのぞくと、亜麻布しか見あたらなかった。そこで、この出来事に驚きながらいえに帰った。」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

「洗礼式の儀」は、教会によって式次順に多少の違いがありますが、一般的にはまず①洗礼志願者の紹介、②連願(諸聖人の取り次ぎを願う歌)、③水の祝福、④悪霊の拒否、⑤信仰宣言(続いて洗礼が行われます)、⑥聖香油の塗油、⑦白衣の授与、⑧ろうそくの授与、⑨洗礼名の授与となります。続いて「堅信の儀」となり、①按手、②塗油となります。そして会衆(信徒)全員に対して「洗礼の約束の更新」が行われ、①信仰宣言、②聖水の撒布があります。

私は、2012年4月7日(土)に行われた「復活の聖なる徹夜祭」で、カトリック町田教会の当時の主任司祭であった小池亮太神父さまから洗礼を授けてもらい、すでに11年が経ちました。キリスト者(クリスチャン)となって11年が経ったということですね。これからも、主であるイエス・キリストの教えにしたがい、「隣人への愛と赦し」の教えを実践してまいります。主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが皆さんと共にありますように。アーメン
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。