濱尾実のことば(第1日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「『清貧』とは、お金や時間がない、物がない、人が足りないということではなく、十分にお金や物や人が使える立場にあっても、あえて使わない。その精神。」

濱尾 実(はまお みのる:1925年~2006年)は、カトリック教会のクリスチャンで元東宮侍従、元東宮傅育官、教育評論家、皇室解説者です。東京大学工学部応用化学科を卒業、カトリック世田谷教会で受洗され、敬虔な信徒だったそうです。洗礼名は「セバスチアノ」です。浜尾 実の名前で多くの著書があります。
1951年(昭和26年)に東宮傅育官として皇太子明仁親王(現在の上皇陛下)に仕えました。その後、東宮侍従となってからは、浩宮徳仁親王(現在の天皇陛下)と礼宮文仁親王(現在の秋篠宮文仁親王・皇嗣)兄弟の幼少時代の教育に当たりました。浩宮様・礼宮様からは「オーちゃん」の愛称で慕われていたそうですよ。

1971年(昭和46年)に退官し、退官後に聖心女子学院中等科・高等科にて教職を勤め、定年退職後は、教育評論家として執筆活動・講演活動を行っていました。2006年に81歳で死去、カトリック麹町・イグナチオ教会において葬儀が行われました。
ちなみに、実弟の濱尾文郎(はまお ふみお:1930年~2007)は、カトリック教会の司祭で、一橋大学社会学部と東京カトリック神学院を卒業。上智大学大学院神学研究科修士課程を経て、ローマの教皇庁立ウルバノ大学とグレゴリアン大学に留学、1957年にローマで司祭に叙階され、ヨハネ・パウロ二世教皇から枢機卿(日本で5人目)に任命されています。

「清貧」とは、国語辞典には「無理に富を求めようとはせず、行いが清らかで貧しい生活に安んじていること。」とあります。「お金がない、物がない = 清貧」ではないのです。お金があっても、物があっても“無駄に使わない精神”が清貧なのですね。日頃の倹約、節制もそうですが、私が一番に自戒とするところです(⌒-⌒; )
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