新約聖書:ルカによる福音書・第14章・第7〜第11節 [聖書]

今日の言葉は、ルカによる福音書の第14章の第7節から第11節のところに、「客と招待する者への教訓」という副題がついている箇所の聖句(聖書の言葉)です。
「イエスは、招待を受けた客が上席を選んでいるのを御覧になって、彼らにたとえを話された。「婚礼の祝宴に招待されたら、上席に着いてはならない。あなたより名誉ある人が招かれており、あなたやその人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言うだろう。その時、あなたは恥をかいて末席に着くことになる。招待を受けたら、末席に行って座りなさい。そうすると、あなたを招いた人が来て、『友よ、もっと上席にお進みください』と言うだろ。その時、同席の人みんなの前で面目を施すことになる。誰でも、高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」
「聖書協会共同訳 聖書」から

この聖句は、イエス・キリストが生きていた時代のユダヤ社会における身近な出来事をたとえ話しにして語られていますが、イエス・キリストが私たちに教えようとされるのは、単に社会常識、礼儀作法や公衆道徳などを教えているわけではありませんね。イエス・キリストは、「神の国に招かれる人の根本的態度(救われる人)」について私たちに教えているのです。

イエスがたとえ話しで語られる「上席を選んでいる客(人)」とは、自分はすでに神様から認められている、あるいは認められる資格があると、自分勝手に思い込んでいる人のことです。「末席に行って座る人」とは、自分は罪びとであり、神様の憐れみがなければ救われないと正直に自覚している謙遜な人のことです。どちらが神の国に入れるか歴然としています。

神様のみ前においては、謙遜な者こそが、神様の恵み、憐れみや慈しみを受けて神の国に入ることができるのです。同福音書:第18章・第14節にも「誰でも、高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」と再び同じ言葉があります。日ごろの生活態度はもちろんのことですが、私たち信徒にとっては、信仰生活の態度が問われているのではないでしょうか。
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