「アーメン」のお話し [祈り]

久しぶりに「“アーメン”ってどういう意味なの?」と聴かれました。このブログに以前に何回か掲載しましたが、クリスチャンは、お祈りの最後に「アーメン」と唱えます。この「アーメン」は、「まことに、そのとおりです。」又は「そうなりますように。」という意味です。いろいろな祈祷文(きとうぶん:お祈りの言葉)の最後につけられます。

例えば、「主イエス・キリストの平安と豊かな恵みが皆さんにありますように。アーメン」とお祈りしたとします。この場合、意味は「…………恵みが皆さんにありますように。そうなりますように。」ということになります。「そうなりますように。」の部分が「アーメン」です。念押しをしているような感じもありますが、ちゃんと意味があるのです。

「アーメン」は、へブライ語(パレスチナ、イスラエル辺りの言葉)の「アーマン」という言葉から派生した言葉で、キリスト教の信徒は昔から「アーメン」と唱えていました。それは、ミサなどで司祭や信徒の代表者の祈りに、自分達も心を合わせて祈りの主旨に賛同していることを表明するために、「そうです。そのとおりです。」という意味で「アーメン」と唱えていたそうです。旧約聖書には、「アーメンである神」という言い方が神に対してなされています。これは、「私達の神は、決して約束を違えることはない方」ということを表現しているとのことです。

新約聖書を読んでいると、イエス・キリストが大切なことを使徒(弟子)達に伝えようとする時、「これから話すことは重要なことなのですよ。」ということを分からせるため、「はっきり言っておく。」とか「あなた方によく言っておく。」と訳されている言葉が出てきます。これが「アーメン」という意味です。例えば、「はっきり言っておく。隣人には愛をもつように。」は、「アーメン。隣人には愛をもつように。」となります。信徒として、この「アーメン」の言葉を唱えることは、大変重要な深い意味をもっており、祈りの中でも一番短い“信仰告白”だと言えます。
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