支援活動日記2021.1.9(ホームレス支援活動!) [支援活動日記]

一昨日の支援活動日記で書きましたが、この極寒の時期に路上生活をするのは、非常に厳しいものがあります。特に夜寝る時の寒さは、舌筆に尽くしがたいものがあります。「底冷え」という言葉では表現できないのです。なんというか、「寒い」という言葉(表現)ではなく、「凍る」という言葉(表現)が最適ではないかと思うくらい寒いですΣ( ̄ロ ̄lll)

8年前になりますが、ホームレス支援活動を再開して迎えた1月中旬に、友人と3人で「路上生活体験会」と称して、いつも山谷夜回りの会で支援活動をしている山谷の<いろは商店街>で寝てみたのです。持ってきた段ボールで囲いを作り、床面にも段ボールを何枚も重ね、厚手の毛布を1人5枚用意し、頭に毛糸のキャップをかぶり…………そして寝ました。

結論から申し上げますと「寝れません!」寒すぎて寝れないのです。今でも覚えていますが「体が凍るというのはこういうことか!?」と実感したのでした。あの時の<いろは商店街>はアーケイド商店街ですから屋根があったのです(現在はありません)。ですから、現在よりは寒さが軽減されていたはずです。それでも凍る思いをしたのでした…………。

あのころも、例年1~2年で3人ほどは凍死すると聞いていました。寝る時は元気だったのに、朝起きたら隣の段ボールの囲いで寝ていた人が凍死していたというのです。なんとも無情なことです。私たちは、毎日のように家で食事をし、お風呂に入って暖かい室内で寝るという生活をしています。私たちにとっては<当たり前の生活>なのかもしれません。

しかし、今までそのような<当たり前の生活>をしていた人たちが、このコロナ渦で仕事を失って<当たり前の生活>ができなくなり、いきなり路上生活を強いられている人が徐々に増えています。ご本人にとっては、まったく予期していなかった出来事です。「生活保護」の制度も知らず、受給の方法も知らないで路上生活をしている方もいるようですね。

<当たり前の生活>をしている私たちは、このような人たちを支援していかなければなりません。いつも支援活動日記で書いていることですが、ホームレスになった人にはいろいろな理由があるのです。行政には限界があり、国や地方自治体ができないところを私たちが支援しなければなりません。イエス・キリストは、「隣人をあなた自身のように愛しなさい(新約聖書:マタイによる福音書・第22章・第39節)」と福音で説いています。隣人への愛の実践です!
ところで、何人かのホームレスの方に「夏の暑さよりも冬の寒さの方が大変でしょう?」と聴いたら、なんと!返答は「いやいや夏の暑さの方が大変ですよ。冬は重ね着して何枚かの毛布にくるまれば大丈夫ですが、夏は裸になっても暑いですからね。こればっかは防ぎようがありませんよ。」ということでした( ̄▽ ̄;) 通年で経験しないとわからないものなのですね。
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