「イエスの聖テレジアおとめ教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日10月15日は、イエスの聖テレジアおとめ教会博士(又は「アビラの聖テレサ」)の記念日です。同じ聖テレジアでも<アビラの聖テレジア>ですので、このブログの10月1日に掲載した<リジュの聖テレジア>ではありません。
聖テレジア(1515年~1582年)は、スペインのカスティリア州のアビラに生まれました。19歳のとき、カルメル会修道院に入りましたが、当時の修道生活は、規律・修道精神が緩慢となっていたそうです。それに失望したテレジアは、幻滅、悲哀、霊的乾燥、信仰に対する疑問などで苦しみましたが、その苦しみをとおして、「魂の奥底で、神とともに生きる」祈りと瞑想の深い神秘の体験をしました。

この肖像画は、フランスの新古典派の画家、フランソワ・ジェラールが、1819年から1820年にかけて描いた「聖テレサ(聖テレジア)」です。
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1562年に「女子跣足カルメル会」をアビラに創立し、10数人の修道女たちとともに厳しい生活を始めました。彼女の改革に反対する人びとも多かったようですが、十字架の聖ヨハネ(このブログの2018年12月14日の記事https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2018-12-14-1をご覧ください。)などの援助によって、17もの女子修道院を建てるなど当時の社会に大きな影響を及ぼし、16世紀におけるカトリック教会改革の原動力となりました。聖テレジアは、多くの本を書き、中でも自分の神秘生活を著わした『完徳の道』、『霊魂の城』は、今もなお多くの人びとに読まれています。シエナのカタリナ、幼きイエスの聖テレジア(このブログの2020年10月1日の記事https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-10-01)と共に、女性としてはただ3人の教会博士の中に数えられています。「イエズスのテレジア」、「大聖テレジア」又は「アヴィラの聖テレジア」とも呼ばれています。

【教会博士】
キリスト教カトリック教会において、聖人の中でも特に学識にすぐれ、信仰理解において偉大な業績を残した人に送られる称号のことです。
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