「イコン」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

「イコン」とは、イエス・キリスト、聖人、天使、聖書における重要出来事やたとえ話、教会史上の出来事を画いた画像のことです。そのほとんどは平面画(板絵)です。キリスト教正教会では「聖像」とも呼ばれています。写真左は、私の部屋に飾ってある小型のイコンです。イコン作りの職人が、金箔や銀箔を用いて丹念に手作りしていますので、この小型(10㎝×14㎝)のイコンでも高価になります。(この大きさで、1万円くらいです!)

イコン.jpgニコライ堂.jpg

実際の教会にあるイコンを観るのが一番です。最適なのが千代田区駿河台(JR御茶ノ水駅の近く)にある、キリスト教日本正教会の「東京復活大聖堂(ニコライ堂)」(写真右)です。この聖堂には、たくさんの歴史を感じさせる古いイコンを観ることができます。なお、聖堂に入るには、拝観献金として300円(中学生は100円、小学生以下は無料。)が必要になります。ただし、聖堂内の信徒が着席する“内陣”には入れません。

イコンと言えば正教会で用いられるものを指すことが多く、場合によってはイコンは正教会のものとして限定的に説明されることもあります。でも、正教会以外のキリスト教の教派でも用いられないわけではなく、一般的ではありませんがカトリック教会においても「聖画像」とも呼んで用いられています。正教会におけるイコンとは、単なる聖堂の装飾や奉神礼の道具ではなく、正教徒が祈り、口付けする、聖なるものとしています。信仰の対象となるのはイコンそのものではなく、イコンに画かれた原像ですが、カトリック教会の聖堂にある十字架(磔刑像)と同じような扱いをしていますね。
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