クリスマス特集2019:その5「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今年もこのブログに「クリスマス特集」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっていますが、昨年の掲載記事を一部加筆・修正して今年も掲載させていただきます。今日は、その5「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話しです。

ヒイラギ.jpg
今年も「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話しです。
クリスマス・デコレーションの色といえば、赤色と緑色ですね。しかし、なぜこの色になったのでしょうか?それは“聖なる木”とされる「ヒイラギ」からです。クリスマスでヒイラギと言えば「セイヨウヒイラギ(写真)」のことになりますが、葉の緑色と赤い実の色からとったものでないかといわれています。

ヒイラギが“聖なる木”とされたのは、①ヒイラギの葉の緑色は、常緑樹が終わりのない命の象徴であること、②ヒイラギのトゲは、磔刑(十字架の刑)の時のイエス・キリストにかぶせられた“茨の冠(いばらのかんむり)”を表し、③赤色の実は、イエス・キリストの額を流れる血を思い起こさせるためです。

ヨーロッパでは、クリスマスの時期は曇りがちな暗くて寒い冬ですが、常緑樹であるヒイラギの緑色と赤い実の色は、明かりを思い起こさせてくれるのですね。そのような意味から、赤色と緑色は、「明るい春への希望を与えてくれる色」ということになるのです。日本でしたらお正月の松と南天の赤い実ですか。

ヒイラギには他に次のような伝説があります。(創作か?出典は不明です。)
「ユダヤ人の王となる男の子(救世主であるイエス・キリスト)が生まれたと聞いたヘロデ王は、兵を送ってベツレヘムの二歳以下の男の子を皆殺しにします。天使に告げられてヨゼフはマリアと幼子を連れてエジプトに逃れますが、兵がこの家族に迫ってきます。ヒイラギの茂みに身を隠すと、枝が伸び葉も茂り、彼らの姿を完全に隠してしまいました。マリアは自分たちを守ってくれたヒイラギに祝福を与えたので、ヒイラギはそれ以降、枯れることなく常に緑の葉を茂らせる常緑樹となりました……。」と。

【磔刑(たっけい)】
十字架や柱に身体をくくり付け、「はりつけ」にする刑のことです。
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