旧約聖書:詩編・第32編 [聖書]

いつも、カトリック麹町・聖イグナチオ教会の大聖堂にある告解室(こっかいしつ)で、聴罪司祭(ちょうざいしさい:司祭=神父様)に告解をして「赦しの秘跡(ゆるしのひせき)」を受けています。あるとき、聴罪司祭からお祈りするように教えられたのが、旧約聖書にある詩編の第32編です。
いつも詩編の第32編を読むたびに、<赦しの秘跡>の最後で「あなたの罪は赦されました。」という聴罪司祭のお言葉を思い出します。告解した罪の回心を願い、これからは絶対に罪を犯さないと誓うのですが、悲しいかな日が経つと、忘れたころにまた同じ過ちを犯してしまうのです(; ̄O ̄)

◯旧約聖書:詩編・第32編
「いかに幸いなことでしょう
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
いかに幸いなことでしょう
主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。
わたしは黙し続けて絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。
御手は昼も夜もわたしの上に重く
わたしの力は夏の日照りにあって衰え果てました。
わたしは罪をあなたに示し咎を隠しませんでした。
わたしは言いました「主にわたしの背きを告白しよう」と。
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを赦してくださいました。
あなたの慈しみに生きる人は皆
あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。
大水が溢れ流れるときにもその人に及ぶことは決してありません。
あなたはわたしの隠れが。苦難から守ってくださる方。
救いの喜びをもってわたしを囲んでくださる方。
わたしはあなたを目覚めさせ行くべき道を教えよう。
あなたの上に目を注ぎ、勧めを与えよう。
分別のない馬やらばのようにふるまうな。
それはくつわと手綱で動きを抑えねばならない。
そのようなものをあなたに近づけるな。
神に逆らう者は悩みが多く
主に信頼する者は慈しみに囲まれる。
神に従う人よ、主によって喜び躍れ。
すべて心の正しい人よ、喜びの声をあげよ。」

イエス・キリストは、使徒ペトロの「主よ、わたしの兄弟がわたしに罪を犯した場合、何度、赦さなければなりませんか。七回までですか。」という問いかけに、「あなたに言っておく、七回どころか、七の七十倍までである。」と答えています。7回✕70倍=490回ということでありません。これは「とことん赦しなさい!徹底して赦しなさい!」ということですね。
◯新約聖書:マタイによる福音書・第18章・第21~第22節<赦し>
「その時、ペテロが近寄ってきて、イエスに尋ねた。「主よ、わたしの兄弟がわたしに罪を犯した場合、何度、赦さなければなりませんか。七回までですか。」イエスはお答えになった。「あなたに言っておく、七回どころか、七の七十倍までである。」」

だからといって、何度も罪を犯してよいということになりませんね。信仰心のある人は、信仰心のない人よりも罪を犯さないというのは一般論であって、信仰心のある人でも罪は犯します。でも、同じ罪を何度も犯す人は信仰心があるとは言えません。とにかく信仰心を強くしたいですね。主に願い祈りましょう。
◯新約聖書:エフェソの人々への手紙・第3章・第16~第17節<キリストの愛を知る>
「御父(おんちち)が、ご自分の栄光の豊かさに従い、内な人間に働きかけるご自分の霊によって、あなたがたに力を与え、強めくださいますように。信仰によって、あなた方の心のうちにキリストが住まわれますように。」
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