「聖アグネスおとめ殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日1月21日は、典礼暦にはありませんが、聖アグネスおとめ殉教者(イタリア:291年~304年1月21日)の記念日です。
ローマの聖アグネスや聖イネス、聖女アグネス、聖女アニエスとも呼ばれ、13歳で殉教したと伝えられています。聖アグネスは、カトリックのミサで記念される女性の中で聖母マリア様を除いた7人の中の1人です。西方教会において、彼女は純潔・庭師・若い女性(少女)・夫婦・強姦被害者の守護聖人となっています。
◯フランシスコ・デ・スルバラン(スペイン:1598年〜1664年)作の『聖アグネス立像』です。スルバランはバロック期に活躍した画家で、特に宗教画・静物画に優れた作品を残しています。フランス・パリ市にあるルーヴル美術館所蔵です。
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ローマの上流階級の名門の家庭に生まれ、若く聡明な美少女であったアグネスには、多くの縁談がありましたが、すべて断ったのでした。そのため、彼女がキリスト信者であることが分かるとすぐ訴えられ、どんな拷問にあっても決して信仰を捨てない彼女は、ついに死刑を言い渡されました。彼女は「キリストはわたしの花婿です。最初に選んでくださったのはキリストですから、わたしはその方に従います」と言って、13歳になった304年1月21日にローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌスの統治下で殉教しました。
後に彼女は有名になり、キリスト教を国教としたローマ皇帝コンスタンティヌスは、自分の娘に彼女の墓の前で洗礼を受けさせたといわれています。その後、墓の上には聖アグネス聖堂が建てられました。アグネスは、<羊を抱いて描かれる(羊がアトリビュート)>絵画が多いのですが、ラテン語で「子羊」を意味する「アグヌス」と似ているためだといわれています。

◯聖アグネス教会(英語: St Agnes' Episcopal Church)
京都府京都市上京区にある、聖アグネスを守護聖人とする日本聖公会の教会です。平安女学院京都キャンパスの敷地内に所在する聖堂は、日本聖公会京都教区(京都府、富山県、石川県、福井県、滋賀県、三重県、奈良県、和歌山県の教会、および大阪府の1教会)の中心となる主教座聖堂(カテドラル)であるとともに、地域の教会(パリッシュ・チャーチ)、平安女学院の礼拝堂(チャペル)という3つの役割を兼ね備えています。1898年(明治31年)に竣工したレンガ造り・ゴシック様式の建物は、ジェームズ・ガーディナーによる設計で、京都市指定有形文化財になっています。
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