旧約聖書:シラ書(集会の書)・第39章・第29節 [聖書]

「火と雹(ひょう)、飢饉(ききん)と死/これらはすべて、復讐のために造られた。」
『聖書協会共同訳聖書』から

以前、このブログに「昨年12月末からamazon(アマゾン)のprime video(プライムビデオ)で、イギリスのBBC放送が制作したドラマ「ブラウン神父」を見ています………」と書きましたが、このドラマ「ブラウン神父」のシーズン9のエピソード2に、この聖句(聖書の言葉)が出てきます。犯罪(復讐)が聖句に当てはめて実行されます。火は火事に似せて殺人、雹は氷の固まりを落下させて殺人、飢饉は密室に閉じ込めて餓死させる殺人………という犯罪です。これをドラマの主人公であるカトリック教会の司祭であるブラウン神父が解明するという探偵ドラマです。カトリック教会の信徒には近親感があって楽しく観れます。ところで『シラ書』第39章・第29節にある聖句の本来の意味は、「悔い改めない民(罪びと)への神の怒り」を説いています。

この「ブラウン神父(Father Brown)」は、ギルバート・ケイス・チェスタートンによる推理小説「ブラウン神父」シリーズに登場する架空の人物です。イギリス、サセックス教区のカトリック司祭にして、アマチュア探偵で、次々と事件を解決していきます。世界三大探偵に挙げる人もいるほどです。この小説をもとにして2013年より、BBC制作で「Father Brown」が放送されました。主演はイギリスの俳優マーク・ウィリアムズです。映画「ハリーポッター」で、ハリー・ポッターの親友であるロン・ウィーズリーのお父さんアーサー・ウィーズリー役を担当した俳優です。このドラマの背景は、1950年代の農村部に設定されました。2022年1月にシーズン9が放送され完結(全100話)しました。
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このドラマは、第二次世界大戦後の1955年前後が時代設定となっており、現在も残っているイギリスの美しい田舎街が撮影場所となっています。のどかな農村の景色や古い石造りの教会や貴族の邸宅などの古い建築物が美しく、教会の聖堂内が撮影場所としてよくに出てきます。カトリック教会の「赦しの秘跡(ひせき)」である「告解(こっかい)」の場面も頻繁に出てきて、犯人が告解室で神父様に罪を白状したりします。また、ご紹介した聖句のように、事件に絡んだ聖句も出てきます。クリスチャンであれば理解できるところですね。小説は中村保男訳のものが創元推理文庫から「ブラウン神父シリーズ」として出版されていますし、ドラマの方はDVDが市販されています。
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