「聖ルカ福音記者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日10月18日は、「聖ルカによる福音記者」の祝日です。
聖パウロの手紙によると、聖ルカはギリシャ人の医師であったということです。また、「使徒言行録(第16章・第10節~第20章・第6節)」によると、聖パウロの第3と第4宣教旅行に同行したことがわかります。「テモテへの手紙・第二(第4章・第11節)」では、その後、パウロが2度目に逮捕されてローマで拘留されていたとき、ルカだけは彼とともにいたことが分かります。

聖ルカを画いた絵は、必ず翼のある雄牛と一緒に画かれています。聖ルカの象徴表現は雄牛なのです。これは、伝統的キリスト教美術における象徴表現なのですね。ちなみに、マルコによる福音書の聖マルコは「獅子」、マタイによる福音書の聖マタイは「人(天使)」、ヨハネによる福音書の聖ヨハネは「鷲」となっています。
聖ルカ.jpg
「ルカによる福音書」が、ギリシャ語で書かれて巧みで美しい表現に彩られていることからも、彼が高い教育を受けていたことが分かります。聖ルカは、特にキリストの優しさを浮き彫りにし、<善きサマリアの物語>、<放蕩息子の物語>など、差別されている人びとを題材とした話は聖ルカ独特のものです。また、キリストの幼年時代をいちばん詳しく書きとめ、聖母マリアが果たす役割を強調しています。聖パウロの死後、ルカの活動について確かではありませんが、主にギリシャで宣教し、そこで殉教したと伝えられています。後世の教会の伝承によれば、ルカは画家でもあり、聖母マリアとイエスを描いたということから、ルカは医師と画家の保護者とされています。
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