「射祷(しゃとう)」のお話し [祈り]

カトリック教会には「射祷(しゃとう)」というお祈りの形態があります。
祈り方には、大きく二つの方法がありますが、一つ目は「口祷(こうとう)」で、祈祷文を口で声に出して唱える祈り方です。二つ目は「念祷(ねんとう)」で、祈祷文を心の中で唱える祈りです。これは「黙想(もくそう)」も含みます。そこで、口祷の中でも最も単純な祈り方をご紹介しましょう。それは、カトリック教会では「射祷」というものです。<ごく短い祈りを口で唱える>、ただそれだけです。つまり、矢を次々に射るように繰り返しお祈りするのです。ものすごく簡単なお祈りの方法ですね。

例えば、「主よ(又はイエス・キリスト)、憐れみ給え。」、「主よ、私たちを哀れんでください。」、「主よ、来てください。」などです。いつ、どこででも、心に思いが浮かんできた時、心の中でも口に出してでも唱えることができる。自分の思いを短い言葉に込めて、まさに矢を射るように、神の心に直接訴えかける祈り方です。その時その時で祈りの祈祷文を換えてもいいいし、自分なりの言葉を決めておいて、それをいつも唱えるのもいいでしょう。自分なりの言葉がだんだんと決まってくるとしめたものです!

同カトリック教会の「連願(れんがん)」や正教会(日本正教会、ロシア正教会、ギリシャ正教会など)の「連祷(れんとう)」と似ていますね。私の場合、お祈りの一つである「絶えざる御助け(おんたすけ)の聖母マリア、私達のためにお祈り下さい。」や「イエス・キリスト憐れみ給え。」を繰り返し祈る射祷をしています。歩いている時はこのお祈りですね。また、いつどこでも声を出してお祈りしたいのですが、電車の中などでは声を出してお祈りできませんので、この場合は射祷をしながら念祷にしてお祈りしています。
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