「守護の天使」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日10月2日は、「守護の天使」の記念日です。
カトリック教会では、古昔から聖書に基づいて、神は天使を造られ、一人ひとりを守っていると信じてきました。旧約聖書の詩編第91編・第10~第12節に「あなたには災難もふりかかることがなく天幕には疫病も触れることがない。主はあなたのために、御使いに命じてあなたの道のどこにおいても守らせてくださる。彼らはあなたをその手にのせて運び、足が石に当たらないように守る。」など、聖書に守護の天使のことが記されています。
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一人ひとりの人間に守護の天使がいるということは、イエス様の教えでも見られます。新約聖書:マタイによる福音書・第18章・第10節に「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」。また、天使はイエス様がゲッセマネの園で苦しまれたときに、イエス様を力づけました。新約聖書:ルカによる福音書・第22章・第40~第43節に「いつもの場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。そして自分は、石を投げて届くほどの所に離れ、ひざまずいてこう祈られた。「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください。」すると、天使が天から現れて、イエスを力づけた。」とあります。 このように天使を人間の保護者にしたことは、神の愛のしるしといえますね。

◯10月2日の平日のミサの第1朗読は、毎年、旧約聖書から「出エジプト記」第23章・第20~第23節です。
「見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わして、あなたを道で守らせ、わたしの備えた場所に導かせる。あなたは彼に心を留め、その声に聞き従い、彼に逆らってはならない。彼はあなたたちの背きを赦さないであろう。彼はわたしの名を帯びているからである。しかし、もしあなたが彼の声に聞き従い、わたしの語ることをすべて行うならば、わたしはあなたの敵に敵対し、仇に仇を報いる。わたしの使いがあなたの前を行き、あなたをアモリ人、ヘト人、ペリジ人、カナン人、ヒビ人、エブス人のところに導くとき、わたしは彼らを絶やす。」
『新共同訳聖書』から

◯10月2日の平日のミサの福音朗読は、毎年、新約聖書から「マタイによる福音書」第18章第1~第5、第10節です。
「その時、弟子たちがイエスに近寄って、「天の国では、誰がいちばん偉いのでしょうか」と尋ねた。イエスは幼子を呼び寄せて、弟子たちの真ん中に立たせ、仰せになった。「あなた方によく言っておく。心を入れ替えて幼子のようにならなければ、決して天の国には入れない。だから、幼子のように自らへりくだる者が天の国でいちばん偉いのである。」「あなた方はこれらの小さな者の一人をも、軽んじないよう気をつけなさい。あなた方に言っておく、彼らのみ使いたちは天にいて、天におられるわたしの父の顔をいつも仰ぎ見ているからである。」」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から
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