「イエスの御心(みこころ)」と「御心(みこころ)の信心」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日6月24日は、「イエスの御心(みこころ)」の祭日です。
6月は“イエス・キリストの御心(みこころ)”の月です。次の記事は「カトリック中央協議会」のホームページから引用しました。
「“イエスの御心(みこころ)”は、全人類に対する神の愛の象徴としてイエス・キリストの心臓を表し、その信心はイエス・キリストの御心に表される神の愛を思い起こし、その無限の愛のしるしである御心を讃えるものとして中世に始まりました。
イエスのみ心.jpg
特に聖マルガリタ・マリア・アラコック(1647~1690)が、”御心の信心”についての啓示を受け、17世紀にフランスで広まりました。1675年6月16日、この聖女はご聖体を前にして、イエス・キリストの愛に応えたいという思いに駆られました。そのときイエス・キリストは、愛情に燃えている御心を示して、人々の間に欠けている冷淡な心を嘆かれ、イエス・キリスト自身の愛に倣ってその心を尊ぶことを勧められました。
またこのようなイエス・キリストの出現が数回にも及び、ご聖体の祝日(キリストの聖体)後の金曜日を御心を礼拝する特別な祝日として定めるようにとのお告げにより、“御心の信心”の内容と形式が明確にされるようになりました。そして1856年に教皇ピオ9世によって“イエスのみ心の祭日”がご聖体の祝日後の金曜日に全世界で祝うことが定められました。ご聖体と御心の主日がおおよそ6月に祝われるというこのような歴史からして、次第に6月が「イエスのみ心の月」と自然に浸透し、制定されてきたことは十分に考えられます。

“御心(みこころ)の信心”
前教皇教皇ベネディクト16世は、イエズス会のコルヴェンバッハ総長宛に、“御心の信心”を勧めたピオ12世回勅『ハウリエティス・アクアス』(1956年5月15日)発布50周年を記念する書簡(2006年5月15日付。発表は5月23日)を送り、こう述べています。
「槍で刺し貫かれたイエスの脇腹(ヨハネ19・34参照)を礼拝しながら観想することにより、わたしたちは、人びとを救おうとする神のみ旨を感じることができるようになります。……『槍で刺し貫かれた脇腹』の内に神の限りない救いのみ旨が輝いています。ですから、この脇腹を仰ぎ見ること(御心の信心)を、過去の礼拝ないし信心の形と考えてはなりません。刺し貫かれた心という象徴に歴史的な信心の表現を見いだした神の愛の礼拝は、神との生きた関係にとって不可欠なものであり続けます」。
“御心の信心”は、教会において基礎となるものであり、キリスト教の中心といえるものでありますから、イエス・キリストの御心の限りない愛に対して、できる限りの愛をもってこたえるという“御心の信心”の目的をしっかりともちながら特にこの月を過ごしていきたいものです。」
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