聖書(旧約聖書・新約聖書)における「平和」の記載箇所一覧 [聖書]

聖書に記載されている聖句(イエス・キリストの言葉・聖書の言葉)や使徒(弟子)の言葉は、私たちキリスト者にとってすべて大切な言葉ですが、その中でも特にイエス・キリストが説いておられるのは、主に次の3つです。

1.隣人への愛
2.人への赦し
3.平和の実現

以上の3つです。その一つである「平和の実現」ですが、ミサの中にも出てきますね。それは「平和の挨拶」です。次のとおりの次第になります。
<平和の挨拶>
司祭(神父様):「主の平和がいつも皆さんと共に」
会衆(信徒):「また司祭と共に。」
司祭:「お互いに平和の挨拶をしましょう。」
会衆:「主の平和」と言って祭壇に向かって一礼し、まわりにいる人に「主の平和」と言いながら挨拶をします。

また、ミサの最後のところで、信徒全員がご聖体を拝領した後、「拝領祈願」が行われ、続いて「閉祭の儀」が行われます。ご聖体を拝領した後、閉祭の儀の初めからミサの終わりまでです。次のとおりの次第になります。
◯閉祭の儀
典礼係「立ちましょう。」※ 司祭による次の言葉をうけて。
<派遣の祝福>
司祭:「主は皆さんとともに。」
会衆:「また司祭とともに。」
司祭:「全能の神、父と子と聖霊の祝福が皆さんの上にありますように。」
※司祭は、祝福しながら会衆に向かって十字のしるしをします。
会衆「アーメン。」と唱えながら自分に十字のしるしをします。
<閉祭のあいさつ>
司祭:「感謝の祭儀を終わります。
行きましょう、主の平和のうちに。」
会衆:「神に感謝。」
<閉祭の歌>
聖歌を歌いながら退堂する司祭を見送ります。
聖歌が終わったら散会となります。

以上のように、平和がいかに大切であるかということをミサの中で表しています。そこで、聖書に掲載されている「平和」の単語が出てくるのは、だいたい次のとおりです。
◯旧約聖書(『聖書協会共同訳聖書』から)
詩編:第34編・第15節
「悪を離れ、善を行え。平和を求め、これを追え。」

詩編:第37編・第11節
「苦しむ人が地を受け継ぐ。彼らは豊かな平和を楽しむ。」

詩編:第37編・第37節
「全き人を守り、まっすぐな人を見よ。後の繁栄は平和の人にある。」

箴言:第3章・第2節
「あなたには長寿と命の歳月が与えられ、平和が増し加わる。」

箴言:第12章・第20節
「悪を耕す者の心には欺きがある。平和ための助言には喜びがある。」

◯新約聖書(『原文校訂によるフランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から)
マタイによる福音書:第5章・第9節
「平和をもたらす人は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」

マタイによる福音書:第10章・第12~第13節
「その家に入ったら、平和を祈りなさい。もしその家がふさわしければ、あなた方の祈る平和はその家にとどまり、ふさわしくなければ、平和はあなたがたに戻ってくる。」

マルコによる福音書:第9章・第50節
「塩は善いものである。しかし、もし塩がその塩気を失ったら、何をもって塩気を取り戻せようか。あなた方自身のうちに塩を持ち、互いに平和を保ちなさい。」

ルカによる福音書:第2章・第14節
「いと高き天には、神に栄光、地には、み心にかなう人々に平和」

ヨハネによる福音書:第14章・第27節
「わたしは、あなた方に平和を残す、わたしの平和をあなた方に与える。わたしは世が与えるように、これを与えるのではない。心を騒がせることはない。恐れることもない。」

ヨハネによる福音書:第16章・第33節
「これらのことを話したのは、わたしによって、あなた方が平和を得るためである。あなた方には世はあって苦しむ。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に打ち勝ったのである。」

ローマの人々への手紙:第2章・第10節
「すべて善を行う者には、ユダヤ人をはじめとして、ギリシア人にも栄光と誉れと平和があります。」

ローマの人々への手紙:第8章・第6節
「肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和です。」

ローマの人々への手紙:第12章・第18節
「できることなら、あなた方の力の及ぶかぎり、すべての人と平和に暮らしなさい。」

ローマの人々への手紙:第14章・第17節
「神の国は食べたり飲んだりすることではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。」

ローマの人々への手紙:第14章・第19節
「それで、平和に役立つこと、また、お互いをキリスト者として造り上げるのに役立つことを、追い求めましょう。」

コリントの人々への第二の手紙:第13章・第11節
「最後に、兄弟たち、それではお元気で、不完全な所を改めなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。仲良く暮らしなさい。そうすれば、愛と平和の源である神が、あなた方とともにいてくださいます。」

ガラテヤの人々への手紙:第5章・第22~第23節
「しかし、霊の結ぶ実は、愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。」

エフェソの人々への手紙:第2章・第14~第16節
「実に、キリストご自身こそ、わたしたちの平和であり、互いに離れていた二つのものを一つにし、ご自分の肉において、人を隔てていた壁、すなわち、敵意を取り除き、数々の規定を伴う掟から成る律法を無効にし、二つのものをご自分に結びつけることによって、一人の新しい人に造りあげ、平和を実現されました。すなわち、キリストは十字架によって、二つのものを一つの体とし、神と和解させてくださいました。」

エフェソの人々への手紙:第4章・第3節
「平和という絆で結ばれて、霊のもたらす一致を大切に保つよう熱心に努めてください。」

コロサイの人々への手紙:第1章・第20節
「その十字架によって平和をもたらし、御子(おんこ)によって、御子へと、すべてのものを和解させること、すなわち、御子を通して、地にあるものも天にあるものも、和解させることを善しとされたからである。」

コロサイの人々への手紙:第3章・第15節
「そして、キリストの平和にあなた方の心を支配させなさい。あなた方が一つの体に結ばれる者として招かれたのも、この平和のためなのです。そうして、感謝の人になりなさい。」

テモテへの第二の手紙:第2章・第22節
「あなたは、若い時の情欲を避け、清い心をもって主を呼び求める人々とともに、正義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。」

ヘブライ人への手紙:第12章・第11節
「およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。」

ヘブライ人への手紙:第12章・第14節
「すべての人々との平和を追い求め、また、聖なるものとされることをお追い求めなさい。そのことなしには、誰も主を見るこができません。」

ヤコブの手紙:第3章・第18節
「義の実を結ぶ種は、平和をもたらす人たちによって、平和のうちに蒔かれます。」

ペトロの第一の手紙:第3章・第11節
「悪を避けて善を行い、平和を求めて、これを追え。」

ヨハネの第二の手紙:第3節
「父である神と御子(おんこ)イエス・キリストからの恵みと憐れみと平和が、真理と愛のうちに、わたしたちとともにありますように。」
以上です。
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