「無原罪の聖母マリア」の大祭日のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日12月8日は、「無原罪の聖マリア」の大祭日です。
この大祭日は、「至聖なるおとめマリアは、その存在の最初の瞬間において、全能の神からの唯一無比の恩恵の賜物と特典によって、人類の救い主イエス・キリストの功徳を前もって考慮に入れ、原罪の汚れから完全に守られた。」ことを記念するものです。無原罪の聖母に対する崇敬は古くからありましたが、教皇ピオ9世は、1854年12月8日、これを正式に信仰箇条(キリスト者が信じるべき教え)として宣言しました。以来、この日はカトリック教会においては普通の祭日ではなく大祭日とされています。

私の大好きなスペインの画家エル・グレコ作の「無原罪の御宿り(お宿り)」です。サンタ・クルス美術館蔵
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「ご絵(ごえ)」によくある無原罪の聖母マリア様の絵です。一般的に無原罪の聖母マリア様の絵といえば、このスタイルの絵が多いですね。
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この日の教会は、無原罪の御宿りの聖母を祝うと同時に、また救い主の到来と、汚れもしわもない教会の喜ばしい誕生を準備する意味をも兼ね合わせてお祝いします。12月17日から24日までの期間、とりわけクリスマス直前の主日における典礼の中で、処女である母と救い主に関する旧約の昔から告げられている預言が回想されます。キリスト者は、典礼のなかで待降節の精神を生き、処女である母が御子の誕生を望みながら抱いていた、言い尽くしがたい愛について思いめぐらします。信徒は、聖母マリア様を模範として仰ぎ、やがて降誕する救い主を受けいれる準備を整えるように招かれています。待降節は、主の母に対する信心に特にふさわしい時期であると見なされています。

◯祈り
「救いの源である父よ、
あなたは、おとめマリアを御子のふさわしい母とするために、
初めから罪の汚れのないものとしてくださいました。
聖マリアの取り次ぎを求めて祈ります。
御子の十字架の恵みによって、聖マリアがすべての汚れを免れたように、
私も清いものとなり、あなたのもとに近づくことができますように。
アーメン」
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