「聖アンブロジウス司教教父教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日12月7日は、聖アンブロジウス(340年? ~397年)の記念日です。
有名な「四大ラテン教父(きょうふ:聖アンブロジウス、聖ヒエロムニス、聖アウグスティヌス、聖グレゴリオス1世)」の一人であり、4世紀のミラノの司教で、カトリック教会、聖公正教会、プロテスタント教会ルーテル派で聖人となっています。イタリア・ミラノの守護聖人でもあります。聖アウグスティヌスに影響を与えたことでも有名ですね。アンブロシウス、アンブロシイとも表記されます。イタリア語名はアンブロージョ (Ambrogio) で、聖人の敬称を付加してサンタンブロージョ (Sant'Ambrogio) と呼ばれています。
アンブロジウス.jfif
ローマ帝国の高級貴族の子としてドイツのトリエルに生まれ、父の死後、母に連れられてローマに行って法律を学びました。373年、ローマ皇帝ヴァレンチニノ1世から、リグリアとエミリア州の長官に任命され、ミラノに赴きました。ミラノの司教が亡くなると人びとは、信者ではなかった慈悲深いアンブロジウスを司教に選び、短期間のうちに受洗し、司祭に叙階され、374年12月7日ミラノ司教に就任しました。
アンブロジウスは、信者の信仰教育のために説教壇から熱弁をふるい、洗礼志願者への連続説教、聖書解釈の連続講話、独身の生活に関する説教などが有名です。アンブロジウスの温かい人柄と学識の深さにひかれ、指導を求める人が多くいました。その中には、息子聖アウグスチヌスのことで相談にくる聖モニカの姿もあったそうです。神と人びとのために精根こめて働いたアンブロジウスは、397年、57歳で亡くなりました。

【教父】
教父とはキリスト教用語で、古代から中世初期、2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家のうち、特に正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと歴史の中で認められてきた人のことです。
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