聖母マリア様の祝日・祭日・記念日のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

キリスト教カトリック教会が定めている「聖母マリアの祭日・祝日・記念日」は、次のとおりです。その他、「神のお告げ(祭日:3月25日)」と「聖マリアの御名(みな)(記念日:9月12日)」が間接的に聖母マリア様に関係する任意の祭日・記念日として祝われ、また5月は一月間を「聖母の月」として祝われます。

1.「神の母聖マリア」
祭日は、1月1日です。

2.「ルルドの聖母」
記念日は、2月11日です。

3.「日本の信徒発見の聖母」
祝日は、3月17日です。

4.「神のお告げ」
任意の祭日は、3月25日です。

5.「聖母の月(5月)」
5月の一ヶ月間は、「聖母の月」となります。

6.「ファティマの聖母」
記念日は、5月13日です。

7.「聖母の訪問」
祝日は、5月31日です。

8.「教会の母 聖マリア」
記念日は、「聖霊降臨」の主日後の月曜日、今年は5月24日です。

9.「聖母の御心(みこころ)」
記念日は、「イエスの御心(みこころ)」の祭日の翌日の土曜日、今年は6月12日です。

10.「聖母の被昇天」
祭日は、8月15日です。

11.「天の元后聖マリア」
記念日は、8月22日です。

12.「聖マリアの誕生」
祝日は、9月8日です。

13.「聖マリアの御名(みな)」
任意の記念日は、9月12日です。

14.「悲しみの聖母」
記念日は、9月15日です。

15.「ロザリオの月(10月)」
10月の一ヶ月間は、「ロザリオの月」となります。

16.「ロザリオの聖母」
記念日は、10月7日です。

17.「聖マリアの奉献」
記念日は、11月21日です。

18.「無原罪の聖マリア」
祭日は、12月8日です。

聖母マリア様の祭日・祝日・記念日を相応しく祝うために、第二バチカン公会議文書の『典礼憲章(第5章・典礼暦年・第103「聖母の崇敬」)』では、次のとおり述べられています。
「キリストの諸秘儀を、一年の周期をもって祝う際、聖なる教会は、神の母・聖母マリアを、特別の愛をもって敬う。聖母は、切り離すことができない絆によって子の救いのわざに結ばれている。教会は聖母のうちに、あがないの最も優れた実りを感嘆し、ほめたたえ、あたかも最も純粋な姿のうちにおけるものとして、聖母のうちに、自分が完全にそうありたいと欲し、希望しているものを、喜びをもって見つめるのである」

この文章は、次の3つの点から聖母の祝日を祝う態度を教えています。
第1に、聖母マリア様の祝日は、イエス様の過越の秘儀の中で統合されるものであるということです。これは教会暦の祝祭が、①イエス様と直接関係があるもの、②聖母マリア様と関係しているもの、③聖ヨセフを含む諸聖人と関係しているものに分けられていますが、実際これらすべては、イエス様の過越の神秘を、それぞれ異なった側面から照らしているのです。つまり、公会議が述べているように、「聖母は切り離すことができない絆によって、神の救いのわざに結ばれている」方であり、それぞれの聖母マリア様の祝日は、イエス様によってもたらされた救いのみわざのある部分を表しています。
第2に、教会の中で聖母マリア様が崇敬される理由は、聖母マリア様が「あがないの最も優れた実り」だからです。聖母マリア様は、自分の固有の信仰の歩みにおいて、神のあがないの実りとなりました。聖母マリア様は「神がわたしに偉大なわざを行われた」(新約聖書:ルカによる福音書・第1章・第49節)ことを信じ、その信仰を最後まで生き抜いたのです。それゆえにすべての信仰は、聖母マリア様を「感嘆し、ほめたたえる」とともに、聖母マリア様の信仰に倣うことを願うものです。
第3に、教会は「彼女の希望に託し、喜びのうちに観想する」ということがあげられます。教会は、目に見える現実を超えて働きかけられる神のみ摂理に自らを委ねた聖母マリア様の希望に学ぶ共同体です。教会は、自分のすべてを神の恵みに委ねた聖母マリア様のように、神への信頼のうちに真の喜びを味わうということです。
聖母マリア様の取次ぎを願ってお祈りしましょう。
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