遠藤周作のことば(第6日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「一度、神とまじわった者は、神から逃げることはできぬ。」

遠藤周作氏のことは、「遠藤周作のことば(第1日目)2020.5.15」をご覧ください。
遠藤氏の小説『鉄の首枷(くびかせ)』は、戦国時代の武将で切支丹(キリシタン)の小西行長の生涯を画いた小説です。その中にこの言葉が出てきます。この言葉は、遠藤氏の宗教観を表している言葉だという評があります。小説のストーリーは、文庫本が『鉄の首枷 - 小西行長伝』として 中公文庫から出版されていますので読んでいただくとして、この言葉は、一言で言うなら「小西行長の神への信仰と武将としての行い(戦における殺戮)との葛藤」のことばであると言えます。

ただ単にこの言葉だけを捉えてキリスト教的にお話しをしますと、「神様を信じて洗礼を受け信仰の道を歩んだ者は、その途中で棄教しても神様からは逃れられない。」ということですね。この言葉は、ある意味強制的に書かれていますが、信仰している私にとっては、この上ない喜びとするところで、「絶対に逃げませんから、捕まえておいてください!」とお祈りしたいところです(⌒-⌒; ) 別の言葉で表すと「信仰の道に入った者は、どんな試練を与えられても、神様は見捨てはしない。」となります。「逃げることはできぬ。」は、憐れみ深く慈悲深い神様のことですから「見捨てはしない。」ということになるのではないでしょうか。
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