アミエルのことば(第1日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「信頼は鏡のガラスのようなものである。ヒビが入ったらもとどおり一つにはならない。」

アンリ・フレデリック・アミエル(スイス:1821年~1881年)は、キリスト教カトリックのクリスチャンで、哲学者、詩人、批評家です。30年にわたって書かれ、死後に出版された『アミエルの日記』は有名ですね。このブログに2回目の掲載となります。
1821年にスイスのジュネーヴで、商人の父アンリ・アミエルと母カロリーヌ・ブラントの間に長男として生まれました。13歳のときに両親が亡くなり、叔父のところで育てられ、スイス、イタリア、フランス、そしてベルギーなどへ旅をしました。

1844年から1848年にかけてベルリンに滞在し、シェリングの元で哲学を、ベネケの元では心理学を、そのほかに神学などを受講していたようです。1849年、彼はジュネーブに戻り、その論文「スイスのフランス語圏における文学的運動とその将来」の評価もあって、ジュネーブ大学で美学とフランス文学担当の教授に就任、1854年には哲学の教授に就任し、亡くなるまでこの講座の教授を務めました。
アミエルは、数多くの詩集、歴史研究や哲学研究の著作、哲学的エッセイを刊行しておりますが、アミエルが有名になったのは、その『日記』(「ひそかな日記」1839年~1881年、約17,000ページにもなる大部な日記です)によります。これは彼の死後発見されたもので、発見されて間もなく2巻本として刊行されるやいなやその思想の明晰さ、内省の誠実さ、個々の正確さ、実存の諦念的な幻想や自己批判的な傾向などにより、世間の耳目を引き寄せました。
この日記は、19世紀末から20世紀のスイスのみならずヨーロッパの作家たちにも大きな影響を及ぼし、その影響をこうむった作家の中には、レフ・トルストイも挙げられます。日本でも戦前から翻訳され、河野与一訳(岩波文庫全4巻)や土居寛之抄訳(白水社)で長く読まれています。

そうなんですよね。信頼関係は、一度壊れると修復するのに大変な思いをし、大変な時間を費やします。それに、一度でも信頼をなくすと、修復したといってもそれ以後は疑心暗鬼に陥りますね。信頼をなくすことのないように誠意をもった言動、行動をしなくてはなりません。私の日々自戒する言葉です。
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