「キリスト教一致祈祷週間」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

2025年のキリスト教一致祈祷週間は、1月18日(土)〜25日(土)の期間で全世界で行われます。今回のテーマは、「あなたは このことを信じますか(新約聖書:ヨハネによる福音書・第11章・第26節)です。キリスト教の諸教会では、毎年この1週間を“キリスト教一致祈祷週間”と定めています。切に祈られたイエス様の心を大事にして祈る期間です。
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キリスト教会の歴史では、16世紀にルターによる宗教改革が起こり、キリスト教世界に対して、聖書(福音)の純粋な精神に立ち戻るように呼びかけました。しかし、歴史の中で政治や民族抗争などが絡み、教会分裂と混乱が生じました。20世紀になって、世界各地でキリスト者が教派を超えて一致しようという運動が盛んになり、1968年以来、毎年テーマを決めて、一致のための祈りがささげられています。

2025年は、コンスタンチノープル近郊のニケアで最初の公会議が開かれてから1700年目にあたります。これを記念することは、キリスト者の共通の信仰を振り返るために極めて意義深いことです。そこで、2025年の「キリスト教一致祈祷週間」は、キリスト者がこの生きた信仰の遺産をあらためて探求し、現代の文化に沿ったかたちで再解釈することを目的とし、ニケア公会議とその決定に至った聖書的土台と教会の経験を、祈りのうちに深める機会としたいと思います。
ニケア公会議を記念するこの年、キリスト教一致祈祷週間におけるエキュメニカル礼拝は、信じることの意味、さらに「わたしは信じます」と「わたしたちは信じます」という、個人または共同体としての信仰の確認を中心に行われます。

日本でも、世界に広がる教会と心を合わせてキリスト者の一致を祈るため、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会が共同で翻訳した資料を小冊子『キリスト教一致祈祷週間』として発行し、ポスターとともにご案内しています。小冊子には以下の内容が盛り込まれています。
・その年のテーマの解説
・エキュメニカル礼拝式文
・八日間の聖書の黙想と祈り
・作成担当国のエキュメニズムの紹介
この小冊子は、キリスト教一致祈祷週間の期間だけでなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して用いることができるよう配慮されています。
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