新約聖書:ヨハネの手紙一・二・「反キリスト」のお話し [聖書]

キリスト教の信徒であれば、一度は「反キリスト(アンチキリスト:Antichrist)」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、イエス・キリストに偽装して、イエスの教えに背く者、人を惑わす者のことです。新約聖書の『ヨハネの手紙一』と『ヨハネの手紙二』に書かれています。
◯ヨハネの手紙一・第2章・第18節
「今は終わりの時です。反キリストが来ると、あなたがたはかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。このことから、今が終わりの時であることがわかります。」
同・第2章・第22節
「偽り者とは、イエスがキリストあることを否定する者でなくて、誰のことでしょうか。御父と御子を否定する者、これこそ反キリストです。」
◯ヨハネの手紙二・第1章・第7節
「人を惑わす者が大勢世に出ていったからです。彼らは、イエス・キリストが肉体をとって来られたことを告白しません。こういう者は人を惑わす者であり、反キリストです。」

イエスがキリストであることを否定する者を反キリストであるとしています。キリスト教の終末論においては、真実に対極し、神から出ているものではない悪魔(サタン)の具現化であると解釈され、〈最後の審判〉の際に苦しみが与えられるとされ、救いは決して得られないとされています。
毎日の日課である祈りに励み、『使徒信条』のとおり父である神、子てあるイエス・キリスト、父と子から出る聖霊が、唯一の神であると信じ言い表すことが、信徒として信仰の証となります。ここが重要なところです。悪魔(=悪い行いをしようとする意思)は、明確に信仰を告白せず、祈りに不熱心な信徒の心の隙に入りやすいのです。毎日のお祈りで、しっかりと『使徒信条』を唱えて信仰告白し、熱心に祈ることで悪につけ入る隙をあたえず、悪への誘惑に打ち勝つことができるのです。
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